昨年もJapan Drone展入り口付近にブースを設置、卒業生を始め幅広い人脈交流の場にもなっていたドローン大学校ブース。今年は入り口付近にブースを構えるだけでなく、ブース内セミナーを逐次開催。人材教育機関ならではの存在感を示していた。
- Advertisement -
ブース内セミナーでは、どのように現行の航空法が来年変わっていくかというところをわかりやすく解説、そして今後法改正があったのちにどのようにビジネスを始めたらいいかということをテーマに講義が行われていた。
代表理事 名倉真悟氏:今後法律がどう変わっていくか、それを気にされて来場されている方がたくさんいらっしゃると思っている。政府関係の方も来られて登壇もされているが、もうちょっと噛み砕いて「わかりやすいセミナー」もあっていいのではないか、と思いブース内セミナーを開催するに至った。ここでドローンに対する知識と将来の可能性を感じてほしい。
また、今回の出展にあたって「空撮教室」という新しいスクールの開講が発表された。「空撮教室」は200g未満の機体について指導をするまったく新しいカタチのスクール。
- Advertisement -
200g未満の機体は法律の制限を受けないと思っている方もいるくらい情報が伝わっていない面があり(実際は「飛行可能高度は250m未満」「空港周辺の飛行禁止」等さまざまある)、模型航空機のルールや安全な運用方法の浸透を「空撮教室」で補いたいとしている。
しかし、「空撮教室」の本来の目的は動画を作って公開するという楽しさを伝えること。講義はDJI Mini 2(199g)を用いて行うのだが、Mini 2ような軽量な機体を飛ばす方は空撮が目的としている方が多い。空撮で大切なのはドローンの飛行よりもむしろ動画の企画や編集、またはSNSにどのようにUPするといったところになってくる。そういったコンテンツメイキングのノウハウを学ぶことで模型航空機の安全と楽しさを伝えていく。
今後の展開について名倉氏は、次のようにコメントしている。
代表理事 名倉真悟氏:Level 4の解禁によって今後産業機のオペレーター需要がもっと高まる。産業機の運用となると自動航行が中心となり、その運用に必要な知識が今まで以上に重要になる。また、操縦も大切だが、それ以上に安全運航管理の部分がさらに重要になってくると思うので、安全を確保するための体制がどういう体制なのかというところを学び、ディスパッチャー(フライトプラン作成者)としてやっていける人材育成を目指していきたい。
そして今回、ボーイング737のインストラクターやANAでディスパッチャーをやっていた人など元航空業界の方をスタッフに招き入れたのだが、2023年に「空飛ぶ教習所」を作りたいと考えている。そこで空飛ぶクルマのオペレーターを育成していくような学校を作り、今までやってきた無人航空機の安全やビジネスを指導をする「ドローン大学校」、それと模型航空機の指導をする「空撮教室」。この3つの柱をきちっと棲み分けした形でやっていきたいと考えている。
- Advertisement -
卒業生がいろいろな分野で活躍したり、独立して事業を起こしたりと活躍中のドローン大学校。今後の展開も楽しみだ。