ブイキューブロボティクスの展示ブースには、ドローンが載った巨大な格納ボックスと、実証実験用ドローンの2機が展示されていた。そのひとつは、昨秋に世界初商用サービス提供の開始をアナウンスした、全自動運用ドローンシステム「DRONEBOX(ドローンボックス)」だ。このDRONEBOXは、ドローンの機体とそれが自動で離着陸したり充電を行う“箱”(基地)が一体となったもの。
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例えば太陽光発電所に設置しておけば、定期的にドローンが離陸してパネルを上空から撮影し、自動的に基地に帰還。次の飛行に備えて充電を行うと同時に、データはクラウドにアップロードされるというものだ。このシステムはシンガポールのH3 Dynamic社の製品で、今年8月にはさらにアップデートされたものが運用を始めるという。
もう一機のドローンは今年3月19日に、宮城県仙台市で実施された「ドローンを活用した津波避広報の実証実験」で使用された機体だ。本機は大津波警報のJアラートメールを受信することで自動的に離陸し、事前に設定された経路を飛行しながら、機体に取り付けた大型スピーカーから避難広報を行うというもの。機体からの映像伝送と飛行制御はNTTドコモのLTE回線を使用しており、災害対策本部ではこの映像を見ながら状況に応じて直接避難を呼びかけることも可能だ。