日本のドローンのパイオニアとして、さまざまな産業向けドローンをリリースしているエンルートは、農薬散布や測量の用途向けの機体や、最新の汎用ドローンなど、多数の製品をブース内に所狭しと並べて披露していた。
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「AC940-F」は同社が販売していた農薬散布ドローン「AC940-D」を全面刷新したモデルで、6ローターを備えた容量4.5lのタンクを擁するドローンだ。50aの散布に対応しており、旧型に対して新型のタンクは4.5lに小型化。さらに最大の違いは、同社が最新モデルに採用を進めているNEC製のインテリジェントバッテリーを採用していることだ。バッテリーの充電は付属の4個対応型充電器で行い、機体への搭載にはコネクタを接続するといった作業が不要となっている。また、旧型に対して全体的にスマートなデザインとなっているのも大きな違いだ。
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参考出品としていたのは4ローターの小型汎用機「QC730-F」だ。こちらも「AC940-F」同様、従来の「QC-730」のバッテリーをNEC製のインテリジェントバッテリーに換装したもので、同時にウェッジシェイプのカウリングを採用するなど、各部にブラッシュアップが施されている。ただし参考出品のため詳細は公開されていない。
「QC730-TS」は汎用機「QC-730」をベースに、トプコンのTSトラッキングUASキットを搭載した測量専用機。トプコンのトータルステーションユニット(別売)と組み合わせて運用することで、現場に標定点を設置することなく測量が可能となる。ドローンのGNSSの情報を使う場合、レンズの位置と機体に取り付けられたGNSS用アンテナとの間隔の差が生じるが、TSトラッキングUASの場合、機体に搭載されたカメラのレンズ脇に取り付けられたプリズムをトータルステーションが自動的に追尾しながら位置を特定するため、より誤差の少ない測量が可能となるというものだ。
プロペラガード付きの汎用機「PG700」をベースに、有線給電としたモデル。すでに橋脚やトンネル、建物の点検といった分野で利用されている。