不動産調査を専門にする株式会社四門は、4月18日より幕張メッセで開催の第4回国際ドローン展で、計測調査を安全に行うカイトプレーンドローンを出展した。
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カイトプレーンはハングライダーのような翼を持ち、固定翼タイプよりゆっくり移動でき、ロータータイプより広範囲を飛行できるという、両者の中間のようなタイプで、エンジンが止まってもカイトを使って地上に着陸できるため、広範囲をゆっくりと安全に調査するのに向いている。同社では補償コンサルタント事業で派生する地質測量や大気調査などにドローンを活用しており、「きょくうん」と名付けられた気球浮揚電動カイトプレーンを利用してきた。利用実績もいろいろあり、1992年に長崎県雲仙岳が噴火した際にはNHKの依頼で空撮を行ったのをはじめ、南極大陸の大気サンプリングにも使用されている。また、現在は森林火災の消防活動に使えるかを検証する実験も行っている。
用途にあわせて適切なペイロードボックスを設計でき、ガソリン燃料タイプは5kgの重さ(燃料別)を乗せて最長2時間飛行できる。電動用も開発されており、1200mmので8kg(バッテリー別)で最長1時間飛行できる。これまでは依頼にあわせて製造を行っていたためほぼ手作りで、展示されていた実機も木製の骨組みに帆の部分も手縫いされているような印象だった。今後はニーズにあわせて量産を行うことを目指しており、同じく開発中の深浅計量ボートと組み合わせて、まだ手作業で行われることが多い水辺の計測などに活用する予定だ。
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▶︎株式会社四門