世界最大のドローンレース開催!
■Day2 決勝戦ダイジェスト
賞金総額100万ドル(約1億2000万円)で話題「World Drone Prix 2016 (以下:WDGP)」の記念すべき第1回が3月11、12日の2日間に渡りSky Dcive(ドバイ)で開催された。その賞金総額規模やレース自体のスケール大きさに留まらず、その会場設備や取り組みに驚くばかりだった。世界各地で選考会が行なわれ、日本からも3チームが予選にエントリーしたが、惜しくも入選は叶わなかった。
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優勝を目指し争う26カ国から150以上のチームが参加し、初日の準決勝は32チーム。スピードトライアルレースの結果、2日目は、上位4チームで決勝に臨んだ。
各チームは、F1レースのように白いレーシングスーツを身を固め、チーム一丸となって決勝に臨んだ。 レース中は、ピットでメカニック指示のもとバッテリーやパーツ等の連携プレイも見物だた。 決勝戦は屋外にある骨格のような白いトラックが組まれ、650ヤード(591メートル)を周回するコース。
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LEDライトが音と同期し否応無しにも盛り上がってしまう!
ヘアピンカーブや、壁とも言える90°バンク等見所はたくさんあり、夜の帳がおりてくる頃になるとナビゲーション代わりのそビビッッドなLEDによりコース全体が映画TRONのような未来的な物に様変わりした。
コースに200台以上設置されたムービーングライトや音楽も否応無しに会場を盛り上げだ。また FPVでその臨場感を楽しむ事も可能で、自らFPVゴーグルを用意してFPVで観戦する観客も多くいた 。結果15才Luke Bannister(ルーク)氏が率いるX-Blade Banni-UKが見事優勝を勝ち取った。
コース横のアリーナ席で観戦。最前列はドバイ首長国皇族の方々も観戦
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若干15才のルーク率いるチームX-Blade Banni-UKが見事WDGP優勝
すでに結果は出ており、15才のパイロットLuke Bannister が率いるチームX-Blade Banni-UKが見事優勝を勝ち取った。もちろんその若さだけではなく、パイロット技術も他のパイロットと比較しても1枚も2枚も上だったように思える。元々ルークは、FPVレーサーの中では有名人。
表彰式の後、控え室に戻った所を直撃した所、満面の笑みで「Thank you so much,The lights were awesome(ありがとうございます!それよりもこのレースコースのライティングが凄いよね!)」とコメントをもらった。彼もこのようなショーアップされたコース初めてで、かなり興奮した模様。彼の飛行をFPVで見ると以下のようになる。
そして今回のレース結果は以下の通りだ。
優勝:X-Blade Banni-UK $250,000- (イギリス)
準優勝:Dubai Dronetek $125,000- (UAE)
第3位:VS Meshcheriakov $50,000- (ロシア)
第4位:Dutch Drone Race Team SQG $25,000-(オランダ)
8位までのチームが、入賞賞金を獲得、フリースタイルでは韓国チームが優勝、その他各部門、オーディエンスチョイス、最速ラップ、最優秀機体賞など各チームが多く受賞した。
フリースタイル優勝した韓国チームのパイロットMinChan Kim氏。彼も15才
なぜドバイで WDGP 開催?
プレスカンファレンスでMohammed Abdullah Al Gergawi内閣総務大臣がWorld Future Sports Games2017とドローンレースについて説明
WDGPは、本格的な商業用のFPVドローンレースとなった。昨年末開催が企画され、わずかな期間で本戦が開催されたのも驚きに値する。ドバイ(UAE)が国を挙げて、このドローンに取り組む(ロボット技術)のはなぜだろうか?
アラブ首長国連邦(UAE) は、大小合わせ7つの首長国から成立している。ドバイ首長国は、F1レースやエアレースを開催されているアブダビに次ぐ大きな首長国であり、オイルマネーと言うよりも金融等で著しい発展を遂げた街である。実際にエミレーツ航空や港湾都市管理にUAVを採用している。次の基幹産業を見据えドバイ首長国では、World Federation of Future Sportsを組閣し、来年にはWorld Future Sports Games2017が開催される。これらのコンテストは来年、ロボット水泳、ランニング、レスリングやカーレースそして今回のドローンレースが行われる予定だ。つまり国家政策のひとつとしてドローンに目を付けた理由である。
WDGPオーガナイザーでもあるOmar Al Olama氏は
今回、このタイミングと規模でWDGPをドバイで開催できた事に非常に誇りを持っていますし、また大変エキサイトしています。すべての年齢、性別や能力の参加者に開放されている新しいスポーツへの公開を導入することを楽しみにしている。個人的に日本は大好きなので、ドバイでの決勝をゴールにもちろん日本でもツアー開催したいと思っています。
ここ数年で盛り上がっているFPVドローンレーシングコミュニティをさらに活況する良いイベントでありこれを雛形に世界にも広がって行くだろうと確信する。既に世界各国ではいくつかの FPVドローンレーシングが控えている。確実にこの業界に一石を投じた事になる。
来年もまだドバイで開催されるこのWDGP日本も次に続け!
WDGP動画アーカイブ
■決勝コース
■Day1 準決勝ダイジェスト
■Day2 決勝戦ダイジェスト
冒頭の動画と同じもの