DJI公式サイトからダウンロードできる。今回のアップデートで航空データ処理の精度、効率、適応性を向上させるための一連の機能強化を導入した。
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DJI Terra 4.5.0アップデートの重要なハイライトは、可視光再構築タスクにおけるスケール制約の導入だ。この機能により、ユーザーは3Dモデルのサイズを微調整し、デジタル表現が実際の寸法と正確に一致するようにすることができ、建設、測量、インフラ開発などの分野にとって重要な要件となる。
さらに、このアップデートにより、地上サンプル距離(GSD)に基づいて2Dマップの解像度を設定する機能が追加された。ユーザーは、特定のGSD値に対応するマップ解像度を定義できるため、DJI Terraは2Dマッピング出力の精度を高め、さまざまな専門アプリケーションの微妙なニーズに対応する。

座標系推奨機能の強化
DJI Terraのグローバルなユーザーベースを認識し、バージョン4.5.0では座標系推奨機能のサポートが導入された。この機能は、特定の国や地域に合わせた適切な水平および垂直座標系を提案し、セットアッププロセスを効率化し、地理空間データのアライメントにおける潜在的なエラーを削減する。
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PPK処理サポートの拡大
新しいTerraアップデートでは、後処理キネマティック(PPK)処理機能がより広範なDJIハードウェアに拡張された。ユーザーは、Zenmuse L1およびL2(写真のみ)、Zenmuse P1、Mavic 3M、Mavic 3E、Mavic 3T、Matrice 3Dなどのデバイスで収集されたデータを、可視光再構築タスク中にPPK処理を実行できるようになった。この拡張により、マッピング出力における位置精度の向上が促進され、綿密な空間データを要求するプロジェクトに恩恵をもたらす。
パフォーマンス向上のための最適化と修正
バージョン4.5.0では、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために、いくつかのパフォーマンス面に対処している。
- 点群精度:可視光再構築タスク中にテクスチャが弱い領域での点群出力の精度が最適化され、より信頼性の高い3Dモデルが実現する。
- 農業アプリケーション:農業マッピングの場合、再構築結果のアップロードサイズが最適化された。システムは現在、最大10,000 muの面積をサポートしており、2D出力データの場合、単一ファイルのサイズは5 GBを超えず、大規模農業プロジェクトにおけるより効率的なデータ処理を促進する。
このアップデートでは、以下のような重要な問題も修正された。
- 標高表現:モデル座標系を変更した後、点群の標高を表すカラーバンドが実際の高さと正しく一致するように修正が実装された。
- GCP機能:過剰な数のマークが地上コントロールポイント(GCP)機能へのアクセスを妨げる問題を解決し、地理参照タスクにおけるよりスムーズなワークフローを保証する。
- テクスチャマッピング:バージョン4.4.6の一部の可視光2D再構築出力で観察された異常なテクスチャマッピングが修正され、2Dマップの視覚的な忠実度が向上した。
互換性に関する考慮事項
NVIDIAが新たにリリースしたBlackwellアーキテクチャに基づくRTX 50シリーズグラフィックスカードは、現在DJI Terraでサポートされていないことに注意することが重要だという。これらのグラフィックスカードを再構築タスクに使用すると、特に特定のシーンを選択したり、可視光タスクで2Dマップのフィールドおよび果樹園シーン、3Dメッシュモデルの水面洗練、LiDAR点群タスクでの点群精度最適化などの特定の機能を有効にしたりすると、問題が発生する可能性があるという。