完成までの経緯
Osaka Metroは、地下鉄およびニュートラムを9路線運営しており、大阪を各段に便利で快適なまちにしていくことを目的に、都市型MaaS構想「e METRO」を推進している。
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「e METRO」では、お客さまの多種多様なニーズに対応するため、さまざまなモビリティを一元的に提供することを目指しており、空飛ぶクルマを新たな空の移動手段と位置付けている。
SkyDriveの空飛ぶクルマは、短距離~中距離をスピーディに移動できる新たな空の交通手段であり、これまでの陸の移動と組み合わせることで新たなニーズに対応できる点に加え、レジャー性が高い点において、既存のモビリティ(地下鉄、バス、オンデマンドバスなど)と異なる特性を持っており、ユーザーに提供するモビリティのベストミックス実現のために有望な交通手段であると考えているため、2024年8月に両社で業務提携契約を締結した。
2025年大阪・関西万博を見据えて、2024年1月に大阪市が実施した「『空飛ぶクルマ』会場外ポート事業者」の公募にOsaka Metroが選定され、大阪市港区(中央突堤)でバーティポート(空飛ぶクルマの離着陸場)の整備を進めてきた。
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2025年大阪・関西万博では、SkyDriveの空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」が万博会場内ポート「EXPO Vertiport」と「大阪港バーティポート」の二地点間運航等を予定している。
「大阪港バーティポート」の名称は、最寄り駅となるOsaka Metroの地下鉄駅名「大阪港」と、空飛ぶクルマの離発着場の呼称(バーティポート)を掛け合わせたものだ。2025年大阪・関西万博をきっかけに、バーティポートという名称が広がることに期待を込めているという。

施設概要
バーティポートの施設には、空飛ぶクルマの整備や補給、待機などを行う格納庫、空飛ぶクルマの離着陸面、顔認証チェックインから搭乗まで待機できる旅客施設がある他、オンデマンドバスやシェアサイクルなどのモビリティとの結節点となる機能も備えている。

名称 | 大阪港バーティポート(英語表記:OSAKAKO Vertiport) |
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所在 | 大阪府大阪市港区海岸通1丁目105番5地内及び地先 |
面積 | 約12,000㎡ |
土地所有者 | 大阪市 |
整備管理者 | 大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro) |
主な保有設備 |
バーディポート(空飛ぶクルマ離着陸場)、旅客施設、格納庫、充電施設(今後予定)、 消火設備、風向指示器、モビリティポート(オンデマンドバス・シェアサイクル)、駐車場 |
竣工セレモニーを開催
「大阪港バーティポート」の完成を記念し、2025年3月28日(金)に竣工セレモニーを開催。登壇者からは、バーティポートへの期待等が語られたという。また、2025年大阪・関西万博でデモフライトを行う空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SkyDrive式SD-05型)」のフルスケールモックアップを初公開し、搭乗体験を提供した。
「大阪港バーティポート」の活用方法
2025年大阪・関西万博でSkyDriveの空飛ぶクルマがデモフライト時に使用する他、一般の方にも来場できる2025年4月中旬以降からイベントを実施する。
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空飛ぶクルマ開発までの歴史パネルの展示、顔認証チェックイン、待合室待機、搭乗という空飛ぶクルマの一連のシームレスな搭乗手続き体験できるイベントです。2025年4月中旬以降にイベント公式ホームページから予約可能となる。
さらには、バーティポート近隣地域で開催されるお祭り等のイベントに合わせて、気軽に楽しめる空飛ぶクルマに関するイベントの実施も予定しているという。