本プロジェクトは、日本原子力研究開発機構(JAEA)と高エネルギー加速器研究機構(KEK)が運営するJ-PARCにある様々な設備に対する点検業務の安全・効率性強化を目指している。
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プロジェクトの背景と目的
J-PARCは、2001年に建設着手され、2009年に本格稼働が開始した。稼働後20年を経過する設備等も増えてきており、また、当該設備等は安全性に非常に配慮した管理が求められ、ドローン等の技術やデジタル技術の活用ニーズが高まっている。
一方で、当該設備は、安全管理上人が進入できない、人が進入するには危険な空間、例えば高所等の人が行うには非効率な空間が多数存在しており、事故等のリスクもはらんでいる。今回のプロジェクトは、それらの設備を対象に、安全で効率的なドローンによる検査手法を確立することが目的だ。
プロジェクトの概要
各施設の点検時、ドローンが撮影した映像を活用し、従来の足場設置や人力による点検では危険かつアクセスが難しい場所の点検を実施する。これにより、点検業務に伴うリスクやコストの削減を実現し、安全性と作業効率を大幅に向上させる。
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本件を発展させた議論として、J-PARC内の、LINAC・MLF・共同溝を対象に、点検作業をドローン等により自動化することについて、予備的な検討も開始した。
本件はLiberawareの成長戦略に沿った主要業界の深掘りによる業界拡張の一環として位置づけており、今後も、本件のような原子力関連のユースケース拡大をもとに、発電所やインフラ業界へ展開を進め、人で実施することが困難な環境や、人で実施することが危険な環境に広くドローンソリューションが代替されるよう、邁進するとしている。