No.22はラインナップの中で最もレース向けのロードフレームであり、社内で開発され、複数のCFDシミュレーションを経ている。発売前には風洞実験と検証も予定しており、これまでのテストでは現行のReactorと比較して30〜40%の空気抵抗削減を確認しているという。
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すべてのモデルと同様に、フレームセットの各パーツは自社で製造するか、ブランド専用に製造されたものであり、製造プロセスにおいて比類のない精度とコントロールを実現しているという。
Reactor Aeroの開発では、チタンフレームの空力性能を向上させるだけでなく、他のすべての性能も強化することを目指しているという。Reactorの特徴であるドライブトレインの剛性はさらに改善され、おそらくTiフレームで最も効率的なパワー伝達を実現している。
これを達成するため、ダウンチューブ、ボトムブラケットの接合部、チェーンステーは3Dプリントの設計自由度を活かして完全に再設計・最適化。他のすべてのチューブプロファイルと接合部も一から設計され、ドライブトレインの剛性を高めつつ、チタン特有の乗り心地を維持している。
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現在のプロトタイプは、シートチューブを除き、グレード5チタン粉末から完全に3Dプリントされたフレームだ。先代のReactorと同様に、シートチューブはカーボンISPを採用し、今回は空力プロファイルを持つもので、July Bicyclesとの共同開発で製造した。
最終版では、フレームをセクションごとに分けてプリントし、社内で機械加工・溶接できるようにする予定。これにより、チタン加工の専門知識を活かし、品質、許容範囲、仕上げのコントロールを強化する。
Reactor Aeroプロトタイプを初めて披露したとき、同社は不安があったという。このモデルの開発は4年以上前に始まり、COVIDの影響で大きな中断があったため、答えの出ていない疑問があった。それは「世界は本気の空力チタンレースバイクを求めているのか?」ということだったという。
ポートランドで開催されたMADEショーでのプロトタイプのデビューの反響を受け、その答えが「イエス」であることが分かった。
メディアでの評価に加え、顧客からの直接のフィードバックも圧倒的であり、このプロトタイプの開発を最終的な生産モデルへと進めていくとしている。
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Reactor Aero製品化までの重要なステップ
- CFDモデリングの検証とさらなる空力特性の精査のための風洞実験
- 生産プロセスの精密化。プロトタイプは一体型の3Dプリントチタン製だが、製品版はより精密な3Dプリントによるサブアセンブリから組み立て、品質とアライメントの管理を強化する予定
- チタン独自の乗り心地と耐久性を確保するための構造および走行品質のテスト
すべてのバイクと同様、Reactor Aeroモデルは顧客ごとにオーダーメイドで製造する。
仕様
ブレーキタイプ | フラットマウントディスクブレーキ |
タイヤクリアランス | 目標34mmのタイヤ |
フロントアクスル間隔 | 100×12mm スルーアクスル |
リアアクスル間隔 | 142240918_NO22_top12mm スルーアクスル |
フォーク寸法 | 未定 |
ディレイラーハンガー | UDHハンガー |
ボトムブラケットシェル | T47スレッド、幅85.5mm |
シートポストサイズ | 一体型カーボンシートマスト、3D焼結チタンシートマストトッパー付き |