この度、同センターから「水道施設の新たな点検手法等に関する研究報告書(Aqua-Bridge プロジェクト)」がホームページで公開された。
- Advertisement -
本プロジェクトの背景
2021年10月に発生した水管橋崩落事故(2021年10月3日に、和歌山市内を流れる紀の川に架かる、六十谷水管橋が崩落した事故)により、水道施設の老朽化や維持管理の課題が顕在化した。これを未然に防ぐため、各水道事業体は各種水道施設の点検を行う必要がある。
しかし、作業時間や人員の問題から、作業の効率化が求められているという。センターでは効率化の一環として、ドローンやICT等の新技術を活用した点検手法の実用性や課題点を検証するプロジェクトを立ち上げた。また、点検手法の事例集も作成している。同プロジェクトでは、主に水管橋を対象としている。
水管橋点検の課題
- 目視点検が困難な箇所がある。
- 従来の点検手法には経費や安全面の問題がある。
- 点検箇所を熟知している職員であっても全てを把握するのは困難だと感じている。
- 災害時に迅速に稼働できる体制を確立する必要性がある。
同プロジェクトの目的
- 新技術を活用した点検手法の実用性や課題の検証を行う。
- 検証結果を報告書として整理し、情報共有を行う。
- 現場での技術の適用方法を把握し、今後の技術開発に資することを目指す。
- 水道事業体が新技術を効率的に活用できるような事例集を作成する。
同社は、ドローンによる水管橋点検の実績を有しているため、同プロジェクトに参加。水道事業者、関連企業との連携を密にして社会的課題解決の一端を担い、今後も最新の技術を活用した効果的な水道施設の点検に貢献していくとしている。