露地野菜のドローン散布の課題と社会実装の実現
現在、露地野菜に対してドローンによる農薬散布は定着していないのが現状だ。空中散布による露地野菜の効果への不安や、散布費用の折り合いがつきづらいのが原因といる。
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ドローン事業者にとっても、水耕作物の散布だけでは年間を通して安定的な収入になり難く、露地野菜への参入の意向はあっても、なかなか受注が難しいという。
「白ねぎ」の定植から収穫の害虫防除を全て空中散布で効果を実証
2023年5-11月の期間を通し、白ねぎの定植から収穫までの全ての害虫防除をドローンで実施。生産者・行政・公設研究機関の協力のもと、数か所の圃場で数ヘクタールの検証を行い、十分な効果があったことを実証した。
東京ドーム15個分の防除実績を基にノウハウをマニュアル化
これまでに延べ70ヘクタールの白ねぎ圃場の散布を実施。その過程で探求した、白ねぎに適した機体サイズ・ノズル選択・散布方法等のノウハウをマニュアル化し、散布品質の標準化を実現した。
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今後の取り組み
これまで白ねぎの害虫防除について様々な知識とノウハウを蓄積した。今後は、他の露地野菜にも知見を広げ、ドローンによる農薬散布が各地域の特産作物に幅広く活用され、定着していくことを目指すとしている。