同事業においては、空飛ぶクルマの早期普及を目指し、多拠点化が可能な空飛ぶクルマ用の浮体式ポートの構築・検証を行うとともに、自動運転車や自律航行船なども含めた多様な次世代モビリティの社会実装を念頭に置き、陸・海・空でのMaaS実現に向けたシステムの構築および運行実証を行うという。
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実証を通じて、最先端テクノロジーの実装や、都市機能の強化をはじめとする世界共通の都市課題解決への貢献を目指すとしている。
同グループは、野村不動産株式会社、清水建設株式会社、ANAホールディングス株式会社、朝日航洋株式会社、株式会社Kidou Systems、株式会社エイトノット、東京ウォータータクシー株式会社で構成される。
同事業の背景・概要
「空飛ぶクルマ」は、電動化、自動化、垂直離着陸を特徴とし、交通渋滞が深刻化する都市部での活用に加え、移動手段の確保が課題である離島や山間部での移動に関する利便性の向上、災害時の救急搬送での活用など、新しいサービスの展開や様々な社会課題の解決につながることが期待されている。
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空飛ぶクルマの社会実装に向けては、離着陸する場所の確保が鍵となる中で、既存建物の活用や新規開発時の一体整備だけでなく、海・川・湖等の水面の利用も可能となれば、空飛ぶクルマの早期の普及にもつなげることができる。これらを踏まえ、今回、多拠点化も可能な浮体式ポートの実現性を検証する。
さらに、人々の行動様式や価値観の多様化が進む中、空飛ぶクルマの離発着場からの自動運転車や自律航行船による二次交通も含めた検討を行うことで、シームレスな移動を可能にする新たなライフスタイルの実現を目指すという。
検討においては、次世代モビリティの社会実装に向けた課題の一つであるローコスト化を可能にする自動運転車(インフラ側にもAI機能を付与することで、車両側のシステムを簡素化)や自律航行船(ロボティクス技術を活かし、後付けも可能なシステム設計)の運航実証およびそのMaaS化も併せて確認することにより、次世代モビリティの早期の実装に貢献するとしている。
モーター出力 | 250W |
プロジェクト期間 | 採択事業者選定後から最長2026年3月末まで |
実施場所 | 中央防波堤エリア(東京都江東区・大田区) 海の森水上競技場(陸上部)および海の森公園東側船着き場 ※図2・3 |
実証内容 | 空飛ぶクルマ用浮体式ポートの構築・検証 自動運転車による運行実証 自律航行船による運航実証 マルチモーダルでの旅客を受入れるターミナル施設の課題抽出 陸・海・空の各モビリティの相互連携を支援するシステムの構築・検証 |
事業体制
企業名 | 本事業における役割 |
---|---|
野村不動産株式会社 (代表企業) |
プロジェクト全体調整・管理 ターミナル施設における課題抽出 |
清水建設株式会社 | 空飛ぶクルマ用浮体式ポートの構築・検証 |
ANAホールディングス株式会社 | 浮体式ポートの運用面や設備面、及び展開可能性の検討・監修 |
朝日航洋株式会社 | 空飛ぶクルマを見据えた既存モビリティによる離発着実証 |
株式会社Kidou Systems | 自動運転車による運行実証 ターミナル施設等におけるロボット関連技術の導入・運用 陸・海・空の各モビリティの相互連携を支援するシステムの構築・検証 |
株式会社エイトノット | 自律航行船による運航実証 |
東京ウォータータクシー株式会社 | 自律航行船による運航実証 |
このほか、アドバイザーとしてJoby Aviation, Inc.に、浮体式ポートやターミナル施設における空飛ぶクルマ関連の技術的なアドバイスをもらった。
今後の取組みについて
同事業を通して、次世代モビリティの早期の社会実装に貢献し、新たなライフスタイルを実現できる次世代の街づくりにつなげるとともに、サステナビリティの向上や都市機能の強化等の社会課題の解決を図る。
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また、持続可能性と経済性を両立させた都市モデルを創り上げ、東京ベイエリアから国内外に発信することにより、東京の国際的なプレゼンスの向上にも寄与していくとしている。