2025年に開催される大阪・関西万博で運航計画がある空飛ぶクルマは今後、世界中で普及が見込まれ、低騒音や低振動、操作性、安全性などが求められると考えられる。
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プロペラが回転すると周囲には空気の渦が発生し、渦は騒音や振動の原因になるだけでなく、装置の性能低下にもつながる。プロペラの形状を調整して改善するには渦の計測が必要になりますが、回転が速すぎて正確にとらえることは困難だ。
堀江教授は、高速度ビデオカメラと特殊な形状のプリズムが設置された中空モーターを一体化し、回転する物体を相対的に静止させて撮影できる装置を開発した。更に、紫外線励起蛍光粒子とUV光源を用いて流体の動きを可視化する検査方法により、光の明暗の影響を受けない計測が可能だ。
静止撮影技術はフライングカーの他、ドローンや送風機、ポンプ、風力発電など、さまざまなプロペラ開発に広く役立てられると期待できるという。