プロジェクト概要
同プロジェクトは、寄付金により、山岳捜索救助用ドローンを購入し、遭難者の早期発見・救助、隊員の二重遭難防止に役立てるほか、危険な登山場所の確認に活用するなど、誰もが安全・安心に登山を楽しめるようにしていくものだとしている。
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募集期間は8月1日~10月30日、目標金額802万4,000円。
群馬県における山岳遭難の現状
令和4年中の群馬県内における山岳遭難発生状況は、発生件数130件、統計上過去2番目に多いものであり、山岳救助を取り巻く情勢は大変厳しいものとなっている(本年上半期は66件と過去最多)。
群馬県警の山岳捜索救助隊と谷川岳警備隊は、他の機関と連携し、1秒でも早く遭難者を救助するため、常に二重遭難の危険に直面しながら、捜索救助活動を行っているが、救助活動は危険を伴うものであり、隊員は常に二重遭難の危険に直面しながら救助活動に取り組んでいるのが現状だという。
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令和5年中の山岳遭難発生件数も昨年とほぼ同数で推移しており、隊員の事故防止に配意しつつ、いかに迅速・的確に遭難者を救助することができるかが喫緊の課題となっている。
山岳遭難対策用ドローン
同プロジェクトは、山岳遭難対策用ドローンを導入し、ドローンにより遭難者の早期発見・救助、隊員の二重遭難防止に役立てるほか、危険な登山箇所を確認することで誰もが安全・安心に登山を楽しめるようにしようと取り組んでいる。
<山岳遭難対策用ドローンの役割>
- 遭難者の早期発見、救助
- 遭難者の状況把握(場所、負傷程度等)
- 隊員の二重事故防止
- 危険な登山場所の確認
遭難の多くは道迷いや登山道からの滑落であり、通報段階では状況が判明しない場合も多い。隊員は、現場に着くまで遭難者の状況を目視で確認できないことがほとんどだという。そのような場合、ドローンを活用し事前に情報収集ができれば、遭難者の置かれた状況(場所、負傷程度等)が分かり、適切な救助方法を選ぶことが可能となる。
さらに、事前の情報が多ければ多いほど、救助に向かう隊員の二重事故のリスクも軽減される。
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また、救助活動以外でも、危険な登山場所の確認に活用することで登山道の整備・点検が可能になるほか、そこで得た情報を登山者に還元することで、安全登山の啓発にもつながる。このようにドローンは遭難現場等で活用できるため、登山者の安全・安心に貢献することが期待されるという。
寄付金の使い道
支援者からの寄付金は、山岳遭難対策用ドローンの導入に活用される。山岳遭難対策用ドローンは、遭難者の早期発見・救助、隊員の二重遭難防止等に活用し、登山者の安全・安心に役立てる。
群馬県警察山岳捜索救助隊長は次のようにコメントしている。
本プロジェクトは、より多くの方のご理解とご支援が必要であり、皆様のご協力を頂くことで、遭難者の「命」を救うとともに、捜索救助時における救助隊員のリスクを減らす取り組みとしたいと考えております。
是非、多くの皆様のご支援をお願いいたします。