ACESはかねてより、多くの⼈員を要する配筋検査における鉄筋径、鉄筋本数、鉄筋間隔、継手長の計測を、画像認識技術により⾃動化するアルゴリズムを開発。本アルゴリズムを応用し、現場での実用を目指した自動配筋検査AIシステムの開発をJFEEと行ってきた。さらに、現場での実用化に向け、東関道武田川橋での試行を2022年11月に実施した。
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開発に至った背景
従来の出来形検査(※工事施工が完了した部分の検査)では、絶対的な人数を要するうえ、煩雑な撮影作業、アナログ管理されたデータの参照が困難なことなど、現場での負担が重く、持続性に課題があった。
また、従来方法ではサンプリングした一部区間でのみの検査を実施しており、その他の区間ではより効率的な面的な検査が検討されていた。そこで、ACESとJFEEは出来型検査の自動・省力化/高度化を目的として、橋梁上部工を対象にAIをはじめとするデジタル技術とドローン技術を活用した自動配筋検査システムの開発に至ったという。
本システムの目的・期待効果
自動配筋検査AIシステムは、ドローンと単眼カメラを⽤いて真上から画像取得を⾏い、画像認識アルゴリズムによって認識された鉄筋の間隔と本数を測定し、帳簿を自動で出力する。
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本システムでは、ウェアラブルカメラやネットワークカメラを活用した遠隔臨場により、オンラインで状況確認ができるほか、ドローンの自動航行×AIでの自動帳票作成により、作業の効率化が期待できる。
また、検査範囲を橋梁全域にまで拡張することでより信頼性の高い検査を実現すると同時に、デジタル化によるデータの利活用が可能となる。
2022年11月末に東関道武田川橋の現場での試行を行い、アプリケーションが正常に作動することを確認した。これを踏まえ、両社では、現場での本格適用を2023年度から行う予定とのこと。