今回実証した仕組みが機能すると、災害発生時に愛知県の防災拠点である県営名古屋空港の滑走路などを群制御ドローンを用いて短時間で点検でき、空港機能の低下による経済損失を最小限にとどめることが期待される。
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実施体制
- 実施事業者:中日本航空
- 委託協力事業者等:
コハタ(レーザ搭載ドローンの運航)
PRODRONE(群制御システムの開発と運航支援)
大同大学(群制御システム開発のアドバイス) - 事業協力:愛知県
実施概要
複数のドローンが相互に通信しながら一定の間隔を保って飛行する技術を協力事業者とともに開発し、実証実験では隊長機1機の動きに追従して他の2機のドローンを自動で飛行させる群制御飛行を行った。日中は多くの航空機が飛び交うため、空港運用時間外の夜間飛行となったが、空港内での群制御飛行は国内初の取り組みとなる。
また、夜間でも3次元計測できるUAV搭載型レーザスキャナを飛行時に使用する実験も合わせて行った。
同社によると、災害発生時間や状況に応じた機材・手法選定(カメラによる撮影、UAV搭載型レーザスキャナによる3次元計測)や群制御で効率良く計測~解析を行うために必要な機数の設定、災害時の運用方法などが今後の課題だという。愛知県などの協力を得ながらこの課題解決に臨み、空港周辺での配送事業や空飛ぶクルマの運用検討について貢献していく構えだ。