株式会社ドローンエンタテインメントは、株式会社トラストクリエイティブコーポレーションと協業し、卒業と同時に開業できるスキルを獲得する「Premier Drone 撮影コース」を実施する。ハリウッド映画でも活用されることが増えてきたFPVドローン特殊撮影スキルを6カ月かけて習得する。初回受講生は早期受講生として通常料金よりも割引した金額で受講可能。
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これまでのドローンスクールとは内容も期間も全く異なり、卒業試験は実際の現場における撮影。「卒業=開業」をコミットした初めての試みだという。数多くの撮影やプロジェクト運営を活かしてドローンの操作技術だけでない、社会に価値を提案できる人材輩出を行うとしている。
Premier DRONE撮影コース 概要
群馬県前橋市のUAV訓練施設にて半年間(原則、隔週日曜日オフライン講座)に渡り、関係する法務対応・ドローンの機体製作・飛行実習・撮影業務実習を行う。講座内で飛行させる機体はすべて貸出するため、ゴーグルやコントローラーなど新たに受講者が用意する必要はない。なお、受講費の中には、受講者自身の練習用ドローン(未組立)の各種パーツも含まれており、講座内で組み立て自宅での練習などに利用可能。座学についてはオンライン受講やアーカイブ閲覧などができる。
- 初回講座日時:2022年7月3日(日)10:00~19:00
- 第一期期間:2022年7月~12月
- 入会金・月謝:入会金:税込40万円、月謝:税込5万円 ※初年度特別価格
- 受講定員:6名まで
- 申し込み締め切り:2022年6月25日(土)
メイン講師の紹介
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横田淳氏(Yokota Atsushi)
千葉県出身、青山学院大学卒業。元ドローンレース日本代表。プログラマーからドローンレーサー、プロデューサーに。FPVドローンを用いた日本で初めてのTVCM撮影や観光PV製作だけでなく、自主制作プロジェクトとして「桜ドローンプロジェクト」を発足。
47都道府県100箇所以上の桜をドローンで撮影し自治体に提供する。2021年8月アフリカ渡航し野生動物の世界初の8K FPV撮影成功。著書に「ドローンレース入門」。
法務講座は、日本で数多くの航空法申請実績のあるバウンダリ行政書士法人 代表佐々木慎太郎氏が講師を務めるなど、各コンテンツにおいてスペシャルゲストの登壇やセミナーを企画しているという。
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Premier DRONEの具体的な講座内容
一般的なドローンの法律知識、空撮用ドローンの単純な「10時間※」飛行を行うだけではなく、実際の仕事として必須となるスキルの習得を通じて、社会に価値提案できる人材を輩出することを前提とした講座内容。
※ドローンを人口密集地(DID地区)で飛ばすためには国土交通省への許可申請を行わなければ屋外でのドローンを飛ばすことができない。申請の際には10時間以上の飛行履歴が必要
なお、卒業試験は「実際の撮影案件」であり、最終的に対価をもらい評価を得られるまで卒業はできない。また、受講資格に年齢や性別は問わない。
講座内容例
- 撮影や演出業務における具体的な安全対策と法律手続き
- 無線国家資格を取得、無線機開局と実際の業務運用
- ドローンをパーツから機体制作し設定チューニング
- 自律センサーのないドローンのマニュアル操作技術の会得
- カメラセッティングから撮影、映像編集までの一連のワークフロー
- 営業講座、提案企画書作成、クライアントへの納品
- 実際の撮影やプロジェクト現場への同行・見学など
ドローンを自作して、どのような映像が撮影可能になるのか?
ドローンを自作することにより、小型軽量で機動性が高く、屋内外の建物を行き来したり、人物や植物に接近した撮影を可能にする。まさに鳥の視点で被写体を捉えることが可能になるという。これらの撮影技術を活かして、近年ではTVCMやドラマだけでなく、ハリウッド映画などにも使われるようになっている。
過去に同社代表の横田氏がFPV自作ドローンを活用した事例
- コカ・コーラTVCM「熱さのリレー」:躍動感のある人の動きをドローンで追跡
- ドトールコーヒーショップ高知帯屋町店:商店街から3階建ての店内を一気通貫撮影
- PUNPEE、VaVa、OMSB「Wheels feat. 吉田沙良(モノンクル)」:MVでダイナミックな表現
- ニコニコネット町会議全国ツアー2021:リアルタイムライブ配信で「鳥の視点」の新しい画角を演出
- 書籍「Ngorongoroクレーターに生きる野生の家族」:8K FPV動画より静止画を切り出し、写真集へ
- 世界的な音楽アーティストClean Banditのミュージックビデオに映像提供。映像は100%自社でドローン撮影したもので構成
U21の特待生枠を検討中
21歳以下の学生の受講料について、大幅な割引を検討しているという。
近年、マイクロドローン撮影や点検業務は徐々に増えつつあるものの、未だ市場は小さく業界をもっと広げていくべきだと考えているという。そのために本撮影コースを開発し、価値を供給できる人材を創っていくとしている。
ただし、同撮影コースで会得する撮影技術は非常に高度で習得は容易ではなく、半年という長期間における実習を必要としている。だが、これまでの取り組みの中で、中学生や高校生、大学生においては、高い反射神経や空間把握能力が備わっていることから技術の習得が比較的早いという実績があるという。そのため、学生における特待生制度を導入し、早期に社会との関わりを広げて欲しいとしている。