株式会社afterFITは、ドローンの夜間における目視外飛行(補助者なし)の運用について、国土交通省より承認を取得した。全自動ドローンによる日中の太陽光発電所(自社管理)の保守点検はすでに2022年2月より運用を開始しており、今回の承認取得によって、日中・夜間を問わず、現地完全無人での全自動ドローンの遠隔飛行が可能となった。全自動ドローンの夜間の目視外飛行(補助者なし)の承認取得は、国内で初めての事例だという。
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2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、国が太陽光を中心に再エネ電源を現状のおよそ2倍に増やす目標を掲げる一方、頻発する太陽光発電所での銅線盗難被害が近年問題となっているという。同社は保守管理のみならず、太陽光発電所の防犯・監視における全自動ドローンの活用を目指しており、今回の承認取得はその可能性を大きく前進させるものだとしている。
全自動ドローンは、太陽光発電所にDroneNest(充電ポート)とドローンを設置し、同社東京本社のパソコン画面上で飛行開始のボタンを押すと、ドローンはあらかじめ決められた点検ルートに沿って自動で飛行。機体に搭載された赤外線カメラで太陽光パネルの撮影を行い、自動的にDroneNestに戻るという。1回の点検時間は20分程度で、充電は60分で完了する。
ドローンによる太陽光発電所の点検は近年一般的に行われているが、それを遠隔かつ全自動で行うことで、点検効率をさらに向上させることができるとしている。この全自動ドローンを防犯・監視システムとも連携させることで、監視システムが異常検知した場所へドローンを飛行させ、遠隔地から侵入者への警告が可能になるという。
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同社は今後、自社管理発電所での夜間の無人運用の検証の中で、夜間の侵入者検知・警告に関する有効性を確認し、自社管理以外の発電所に向けてもソリューション提供や導入提案を進めていくとしている。