株式会社プロドローンは、2021年6月に実施された「AUV(自律型無人潜水機)などとの海面通信基地としてのUAV(無人航空機、以下ドローン)の実証に関する共同研究」に協力したことを発表した。
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同研究においてプロドローンは、同社開発のドローン「PD6B-Type2」を提供。
AUVなど海中・海底観測機器の母船として同機を活用する実証試験が行われた。
その結果、ドローンの機動性やコスト効果を確認。
また、ドローン同士を沿岸域で通信させた場合、200m程度通信できたという。
さらに、従来観測に使用してきた船舶と比較して、海中音響ノイズが少ないなどの利点も判明したとしている。
同研究は、東京大学生産技術研究所海中観測実装工学研究センターの横田裕輔准教授と、明治大学理工学部の松田匠未専任講師が主導する研究。
無人航空機とAUVなどの自律的な海中・海底観測機器を組み合わせて作業の効率化や、機動的な運用を目指すという。
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背景
従来、海中・海底の観測は、海上基地としては船舶を用いてきた。
これをドローンに代替して活用すると、船舶と比較して、機体本体の機動性、燃費、運用体制、効率性などの面でメリットを得られるという。
同研究グループはこれまでにも、ドローンで海中計測の可能性を検討するなどの実証を行なってきた。
その発展として、今回はドローンを海上基地に設定。
AUVなど海中・海底観測機器の母船として活用する実証試験が行なわれることとなった。