カリフォルニア工科大学のエンジニアが開発したドローンは、歩いたり、スケートボードをしたり、綱渡りでバランスをとったり、高いビルを一気に飛び越えることも可能だ。LEOと呼ばれる少し風変わりなドローンを紹介しよう。
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名称であるLEOはLEONARDO(レオナルド)の略で、LEgs ONboARD drone。このドローンは、脚を備え、飛行と歩行が可能になることを念頭に置いて一から設計し、それを裏付けるソフトウェアも製作した。
2016年頃にもドローンに腕がついたドローンが注目を浴びた。PRODRONE社のアームドローンだ。それ以降ヒューマノイドを模したドローンもいくつかプロトタイプで見かけることはあったがここ最近は多くはない。
二足歩行のドローンには、果たしてどんなメリットがあるのだろうか?歩行型ドローンは、整備された道などでは安定して重い荷物を運ぶことが可能だ。しかし不整地や段差ではうまくいかない。ドローンが飛行する場合、当然は機動性は高いがバッテリーの消費などが著しい。LEOはその不足部分を補うメリットがあるという。
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手の届かない場所に機器を設置したり、自然災害時の支援、あるいは他の惑星にペイロードを投下したりすることも可能になるだろう。
動力学と制御の観点から、歩くことと飛ぶことの接点を研究したいと考えました。私たちは自然からインスピレーションを得ました。鳥が羽ばたいたり飛び跳ねたりして電話線を移動する方法を考えてみてください。鳥が歩くことと飛ぶことの間を行き来するときには、複雑で興味深い行動が起こります。私たちはそれを理解し、そこから学びたいと思いました。
と、このプロジェクト担当のSoon-Jo Chung教授はコメントしている。LEOは、重さ2.6kg、高さ約77cmフィートのドローンで、離陸時には脚がアシストする。これにはLEOの傾いたプロペラはジャンプと同期させる必要がある。研究段階の現在のLEOは、バッテリー消費がかなり非効率だという。LEOの動画のなかで見られる、綱渡りやスケートボードもなどバランス感覚が要求される運動も可能にして行くという。改良は今後加えられ早期の実用化を狙っているという。