昨年、「Best of Japan Drone アワード 2020」の製品・技術部門で最優秀賞を受賞したエアロセンス。今年は、有線給電による連続飛行が可能な回転翼機「エアロボオンエアAS-MC03-W2」と、ケールの自動巻取機「エアロボリールAS-IAR01」、電源昇圧・通信中継モジュールであるベースステーション「AS-CAS03」を実際につないで、ドローンに搭載したカメラ映像をその場で映し出すという展示をメインで行っていた。
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光学30倍ズーム4Kカメラ「AS-GCZ03」を搭載したドローンは吊り展示されていた。もちろん実際に給電中だ。
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ゲーム機のコントローラーで簡単に操作体験できるようになっており、ジンバルのチルト(水平より上45°、下90°)とパン(左右45°)を実際に試すことができた。30倍ズームをかけた状態でも機体の揺れを大幅に低減したという。
こちらは、有線ドローン用の光電複合ケーブルの自動巻き取りと送り出しをできるエアロボリール。ドローンの状態に合わせて動くAuto Modeもある。ドローン側のケーブル長は100m、電源ケーブル20m、ベースステーション側は5m、持ち運びしやすいよう取手もついていた。使用電源はAC100V。
遠方上空100mから30倍ズームで撮影できるため、災害現場などの生中継でも高精細映像を伝送でき、無線による外乱の影響も電池交換のためにドローンを降す必要もないため、テレビ局からの引き合いが増えているという。
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こちらは、「Best of Japan Drone アワード 2020」受賞の垂直離着陸型の固定翼機「エアロボウイング」。今年のアップデートとしては、LTEに対応して10km以上の長距離飛行でも映像とテレメトリの伝送が安定した点だという。通信キャリアは、NTT docomo、Softbankに対応済みで、KDDIも対応予定。
実際に、エアロボウイングを使って広域調査を行った事例についても、パネル展示があった。800haという広域エリアをわずか4フライトで調査を完了して、取得画像を活用した3D化にも成功したとのことで、マルチコプター型と比べて5倍の生産性が実証された。フライトコントローラーもArduPilotを活用した自社開発とのことで、国産ドローン需要にもしっかり対応。今後のさらなる社会実装に期待が高まる展示内容だった。