株式会社マゼックスは、農薬散布ドローンの飛助シリーズ「飛助MG/DX」のモデルチェンジを発表した。
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飛助MG/DX 2020年モデル
飛助MG/DXは、2018年1月(MGは2018年7月発売)から販売を開始した農薬散布ドローン。マゼックスのオリジナルフライトコントローラーや動力部品、フレーム、バッテリーを採用して「日本の圃場で本当に役立つ機体」をコンセプトに、より進化・発展した2021年モデルを今シーズンに向け発売開始する。また、全部品をオリジナル部品にすることにより、製品の安定供給が可能になるという。
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■マゼックスオリジナルのフライトコントローラー
従来までは既存する制御装置を使用していたため、国内の顧客に対する要望に対応できない場面があり、その問題を解消するため、使いやすさにこだわったオリジナルフライトコントローラーを開発。強い耐衝撃性を備えたプラットフォームと複数のIMU・CPU・バロメーターで構成され、優れた処理能力で飛行安定性を向上している。
強風時でも安定したホバリング性能で、飛行中の高度維持や姿勢制御も精密に行い操縦者の負担を減少させる。GPSの補足数も向上しGPSのロストも大きく低減できる。従来の直進アシストモードや自動飛行モード、連動散布はもちろん、散布のタイミングなど任意で細かい調整も可能。
また、取得するGPS個数が向上しており、従来は12~15個だった衛星数が、20~22個までに向上している。山に囲まれた山間地でも多くの衛星数を取得できることでGPSロストの可能性を減少させ安全なフライトを実現する。
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■10L容量でも最大2ha散布可能なマゼックスオリジナルのバッテリー
最も使用される国内の圃場面積を基本にバッテリー容量や内容成分に設定して、マゼックスオリジナルバッテリーやフレームの軽量化・適切な動力部品を搭載。消費電力量の削減を行い飛行時間が向上した。
また、搭載する薬剤をその圃場に必要量だけ搭載することで、1つのバッテリーで最大16L=2haの薬剤散布が可能。バッテリー1つあたりの飛行時間が伸びることで、従来であれば多くのバッテリーが必要だったが、数本のバッテリーで1日中作業することができる。
■障害物・高度維持レーダー
一定の高度を維持する高度レーダーや、障害物を検知して停止する障害物レーダーをより簡単に操作できるように開発。従来は送信機に付属するタブレットを使って調節する必要があり、実際に飛行すると風や場所など環境の変化や、作物の種類に応じて再度調整が必要だったという。タブレットを使用しないで直感で使えるレーダーで、維持したい高度に合わせスイッチを押すだけで設定が完了する。
■散布構造の特許取得
4枚プロペラと吐出ノズル前後切替装置を組み合わせた散布構造が特許を取得。30インチの大きな4枚プロペラが生み出す強いダウンウォッシュと、渦の影響を受けにくくする前後切替装置を組み合わせた飛助MG/DXの散布システムは、安定した散布品質の提供する。
■薬剤の残量警告の追加
液剤散布装置や粒剤散布装置の内部の残量警告を標準装備し、機体本体に取り付けられているLEDで操縦者に知らせる。
■様々な作物に対応する吐出チップ
2021年モデルより吐出チップの変更に対応。0.8~2.0L/minに対応することができる。
■装置脱着がワンプッシュ式に変更
液剤散布装置と粒剤散布装置を容易に変更できるように、プロペラの固定金具として実績のある機構でワンプッシュ式に変更した。つまみを押すだけで散布装置は強固に固定できる。
■折り畳みプロペラへの変更
ドローンの動力であるブラシレスモーターとESCの変更に伴い、プロペラも折りたたみ式に変更している。作業毎でプロペラを脱着させる必要がなく、ワンタッチベルトで簡単に持ち運びが可能。