米ジェネラル・アトミクス・エアロノーティカル・システムズ社(以下:GA-ASI)は、NASA(米国航空宇宙局)と共同で遠隔操縦無人機SkyGuardianのデモフライトを、4月上旬に南カリフォルニア実施した。GA-ASIとNASAは全米航空システム(NAS)上で大型無人航空機の飛行における安全性を実証する取り組み共同で行っている。
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GA-ASIは、NASAが主導する無人航空機の飛行実証プロジェクトであるSystems Integration and Operationalization(SIO)に参加している。このプロジェクトでは、多種にわたる無人航空機システム(UAS)を用いて様々な環境下でのデモフライトを多数実施している。
GA-ASIにおいては、 遠隔操縦無人機スカイガーディアンと独自のセンサー技術を活用した商業・公共サービスにおける実証を進めている。今回のデモフライトでは、数百マイルにも及ぶ鉄道・送電・通信・河川インフラの検査、農業向けのモニタリング、地形測量、山火事や洪水時における実証実験も行われた。
今回のNASAとの共同デモフライトにより、公共・商業サービスにおいて、無人航空機システムを活用することの安全性かつ実用性を当局ならびに多くの方にご理解いただけたと自負しています。当社の航空機はこれまで、自然災害時の対応において重要な役割を果たしてきました。
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例えば当社のセンサーを使うと濃煙の中でも状況把握が可能となります。 森林火災の封じ込めにおいては、 地上のオペレーションに対して防火帯の位置を知らせることができ、 効率的な人員リソースの配置に貢献しています。今回のデモフライトにより、 スカイガーディアンが多くの民間・商業的ミッションにどれほど役立つかが実証されました。
とGA-ASI最高経営責任者のリンデン・ブルー氏はコメントした。
今回のデモフライトでは、SkyGuardianはグレイ・ビュートに配置された地上パイロットが同機を遠隔操作し、カリフォルニア州パームデール近郊のグレイ・ビュート航空管制施設から離陸し、南カリフォルニアのNASを通過して、アリゾナ州ユマへ向かった。
接近する飛行物体に対しては、GA-ASIが開発した検知・衝突回避システム(DAAS)で回避した。DAASは、民間空域を飛行する有人航空機に用いられている空中衝突防止装置(TCAS II)と、接近中飛行物体をトランスポンダからの反応の有無にかかわらず検知・追跡する機能を備えた空対空レーダーであるDDR(Due Regard Radar)を搭載している。地上で操縦を行うパイロットはこのDAASを使用することにより、有人飛行機のパイロットと同様に周囲の航空交通状況を把握し、操縦することが可能になる。
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今回のデモフライトの成功により、全米領空域における無人航空機システムの活用促進というNASAの目標に一歩近づきました。GA-ASIをはじめとするSIO業界パートナーとの協働により、商業向けにUASが認証されることも遠い将来の話ではなくなってきています。
NASAアームストロング飛行研究センターにて、UASとNASへ統合するプロジェクトのプロジェクトマネージャーを務めるマウリシオ・リバス氏は上記のように述べている。