先ごろ矢継ぎ早に新ソリューションを発表したブルーイノベーションのブースでは、その実際の機体やソフトウェアを見ることができる。中でも注目なのは飛行ログと操縦ログの両方が取れるドローンパイロットシステムだ。
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事故が起きた際、飛行ログだけでなく操縦ログも残るので原因の解析に役立つというこのソリューションは、それ以上に教育分野での可能性を感じるものだ。空撮映像を受講生に見せると「どのように飛ばしたのか」という質問が必ず出る。映像と機体の動きがイメージでリンクできないとうのが初心者の限界だと感じている。
また、スティック操作の微妙な動きで成り立つスムーズなフライトがレクチャーする上で非常に伝えにくいのだが、飛行ルートだけでなく機体の傾きや操縦のスティックの動きなどが記録・視覚的に閲覧できるこのシステムならば映像と機体の動きをリンクさせやすい。ドローン教育コンテンツのEラーニングも増えてきているが、そのような場面では特に重宝されそうだ。
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昨年のドローンによるオフィス内巡回システム「T-FREND」や先日発表になったばかりの点検用インドアインスペクションドローンシステムなど次々に新製品・ソリューションを発表するブルーイノベーションだが、それを実現しているのは複数のドローン・ロボットを自動制御し、統合管理するためのベースプラットフォーム「Blue Earth Platform」だ。このクラウドソフトウェアプラットフォームは、複数のドローンやロボットの自動制御を行い、共通で利用する地図や位置情報などの統合管理を行う。ドローン用ソフトウェアの開発モジュールも共通化されているため、必要な機能を組み合わせるだけで簡単にシステムを組むこともできる。このプラットフォームがバックグラウンドで運用されているため、次々とサービスを展開できているという仕掛けだ。
警備や点検、教育・安全にエンタメ…一見バラバラに見えるブルーイノベーションのサービス・ソリューションだが、その本質はバックグラウンドのベースプラットフォーム「Blue Earth Platform」の開発にある。ドローンが社会のインフラとなる社会に向けて、ブルーイノベーションが次にどのようなソリューションを提案してくるのか楽しみだ。