つい先日もお伝えしたが、「3D Robotics復活の兆し。シリーズDで5300万ドル調達」、3D Robotics(以下:3DR)周辺の動きが慌ただしい。企業としては産業用に舵を切った3DR。フラッグシップ機である「Solo」もいよいよ復活の兆しだ。そう3、DRの「Solo」に別れを告げるのはまだ早い。2017年7月28日、3DRのCEOクリス・アンダーソン氏は「Soloが第2の人生を迎える」とツイートした。
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ArduPilotブログ(ArduPilotはオープンソースの自動操縦システム)の記事「生き残るSolo(The Solo Lives On)」では、Soloに「心臓移植」を行うために開発者のコミュニティがどう働いたかについて説明されている。Pixhawk2のハードウェアフライトシステム、つまりSoloのストックシステム開発者は、新たなArduCopterファームウェアの変更を可能にする、ボルトオン交換を開発した。
この開発の裏には、3DRの完全なサポートがあるようだ。もともと3DRは、世界有数のコンシューマ用ドローンのプロバイダー企業であり、Wired誌で「One Scary Smart Drone(恐ろしく賢いドローン)」と評されたこともある。
しかし方針を完全に転換。市販セクターを追求すべく、レクリエーション市場を放棄した。同社は数回におよぶ製造オペレーションの調整を経たが、製造界の巨大企業DJIの値下げに太刀打ちできず、2014年のホリデーシーズン後Soloの在庫とともに取り残され、2015年には生産を完全に停止した。
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このしわ寄せは多くのレクリエーション関係とプロのオペレーターに及んだ。信頼性が高く、プロ仕様の質を求める消費者向けにしては、手頃な価格のSoloには多くのファンがおり、2年が果てしなく思えるドローン業界でも、未だSoloを使用するオペレーターは多い。
ArduCopterのブログ記事では、
多くのユーザーや開発者は、そう簡単に黙ってあきらめる覚悟はできていませんでした。3DR社にできないのなら自分たちの手でSoloを生かし続けていくことになるでしょう。ハードウェア開発者やファームウェア開発者、GCS開発者、ベータ検査員は皆、それを実現させるべく本格的に始動しました。
と、言われている。近頃3DRのブログは同社の市販製品SiteScanに関する記事ばかりだがアンダーソン氏はツイッター上で、次のように同プロジェクトへのサポートを示唆した。
3DRobotics Soloはオープンソースプラットフォームとして第2の人生を迎えます。近いうちにもっとコードを公開する予定です。
—Chris Anderson(@chr1sa)July 28,2017”
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かつてアンダーソン氏が、どんなオープンソースプロジェクトも「最終的にはつらい離婚を迎える」と発言していたとの指摘には、皮肉めいたユーモアで「これは既に2度目の結婚だ」と応じた。Soloのユーザーはこの結婚を大いに祝福している。