従来、メーカーや専門技術者が行う製造・加工といったマニュファクチャリングが、再び個人の手に取り戻され、欲しいものをなんでもDIYしてしまう人々を「Makers(メイカーズ)」という。この「メイカーズ」ブームは、世界的に盛り上がりをみせており、日本でも2012年から、企業から個人までが自由に参加・出展できるイベント「Maker Faire(メイカーフェア)」が人気だ。
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今年も8月5、6日に「Maker Faire Tokyo 2017」が東京ビックサイトで開催された。ちなみにこのMakers(メイカーズ)という言葉は、3D Roboticsの創始者クリス・アンダーソンの著書「Makers(メイカーズ)」に端を発する。彼の著者からこの言葉が生まれただけありMaker Faire会場には、ロボット、プログラミング、ミュージックなどなど多くのカテゴリからの出店が見られたが、今回はドローンに関する出展の中からいくつか紹介しよう。
199g以下で行うドローンレースも開催されていた。そのほとんどがMakersらしく自作機で参戦していた。
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無ければ作ってしまえ!というのがMakersの心情。ワンボードPCユニットのArduinoで全てを制御してドローンの完成。重量は約100g。
徳島大学理工学研究部が展示していたのは、水質などを調査するための水空両用ドローン。クラウドファンディングで資金を集めすでに実証実験に入っているドローンだ。実際に水中でも水進が可能という。
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ドローン従来のFPV(ファースト・パーソン・ビュー:一人称視点)をHMD(ヘッド・マウント・ディスプレー)で見ることは定番となってきたが、視野は狭い。これが奥行きが感じられる立体的な映像が伝送されたらどうだろうか?
「雑機屋」の「立体視一人称視点頭部追従者映像装置(長いw)」であれば3D映像で奥行きを捉えられ、HMDと連携することによって視野が広げられる。実際に安価なパーツで組み上げられており、実際に飛行実験済みであるという。改良を重ね早く実用化を願うプロダクトだ。
もう一つ雑機屋から、Phantom用プロポカバー。厚めのレザー製なのがかっこいい。もちろんハンドクラフトで仕上げたという。既製品だとパームレストが大きすぎてかっこ悪いのと使いづらいので自ら製作されたそうだ。