DJI JAPAN株式会社は、東京都あきる野市が地震や風水害などの自然災害に対応するため、DJIの災害対策ソリューションを活用したことを発表し、実際の訓練の様子や市職員の声を収録した活用事例動画DJI Stories「自動飛行で進化する災害対策」を公開した。
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DJI Stories「自動飛行で進化する災害対策」は、DJI StoriesシリーズとしてYouTube上で公開しており、同社はユーザーの声をDJI Storiesに収録することで、新しい活用シーンを分かりやすく伝えていくとしている。
あきる野市は、市民の生命や市政に影響をおよぼす各種の危機事象に対して、的確に対応できる取り組みを進めている。平成28年3月より「無人航空機の安全かつ有効な活用の促進」についてDJI JAPANと連携し、DJIの災害対策ソリューションを活用した防災活動に取り組んでいる。
山間地域における土砂災害や、河川の増水などによる水害が発生した場合、車両や人員が近づくことが難しい現場が多い。あきる野市は、DJIのドローンと機体の自動飛行を制御、計画するアプリ「GROUND STATION PRO(GS PRO)」から構成される災害対策ソリューションを活用し、従前では困難だった被災地域の状況確認や空撮データの活用、当該地域への物資搬送の訓練を行っている。
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同ソリューションの活用によって、豪雨により川が増水し中州などに人が取り残された場合、ライフジャケットやロープなどの救助用具をドローンで搬送が行える。またGS PROにより、アプリの画面上で設定したルート通りにドローンが自動飛行するので、操縦者の習熟度に依存せず安全な場所を飛行し、救助者側の二次災害も防げるとしている。
これまで、山間地域における土砂崩れなど、災害の被害状況調査に人員や機材、時間を必要としていた。また、ドローンだけを活用した測量の場合には、カメラの解像度によって操縦者が飛行高度や撮影間隔を計算する必要があったが、DJIの災害ソリューションの活用により、あらかじめ飛行ルートと撮影場所を設定したドローン飛行が行え、被害現場の状況を正確に撮影可能となる。さらに空撮データを基に3Dモデルの作成も行えるほか、地滑りの瞬間のシミュレーションや土砂の計量も可能となる。