ドローンファンドアドバイザリーボードの面々
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ドローンに特化した唯一のファンド誕生
ドローン・スタートアップ特化型のベンチャーキャピタル「Drone Fund」が2017年6月1日より始動した。Drone Fund(千葉道場ドローン部1号投資事業有限責任組合)は、日本から世界で戦えるスタートアップ企業を育てるべく設立された、ドローン・スタートアップ企業に特化して投資を行うファンド。
プレゼンにあわせて、得意のマイクロドローンのフライトデモ行う千葉氏
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個人投資家の千葉功太郎氏が、General Partner/Chief Dronistとして中心となり、アドバイザリボードとして、ドローンやロボット、インターネットビジネス専門家6名が、技術力やアイディアを持つドローン・スタートアップ企業の設立直後からシード・アーリーステージに対して投資を行い、創業期の立ち上げをサポートするという。すでに11社のドローン・スタートアップと連携を予定している。
また、科学・技術を活かした事業の創造を目指すベンチャーの発掘・育成を行うシードアクセラレーションプログラム「TECH PLANTER」において、テクノロジースタートアップの創出・支援を行うとともに、町工場と連携したスタートアップの試作開発支援を行っている株式会社リバネスと業務提携している。リバネスは、保有する町工場・研究者とのネットワークを活用し、Drone Fundの投資先グループの試作・量産開発ならびに研究者との連携を支援していくという。
ドローン事業に特化した特許共同出願専門会社「Drone IP Lab」を投資し、ドローン投資先が自社で出願しきれない発案を共同で特許検討し、Drone IP Labの費用にて共同出願することで、ドローンに関係する関連特許(知財)を保有して、投資先グループ全体で利活用していく。
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日本でドローンファンドを立ち上げた理由とその熱い思い
ドローンに特化したファンドは世界でも珍しく日本では唯一だろう。さらに気になる部分を千葉氏本人に後日ドローンファンドのオフィスでさらに聞くことができた。
–:ドローンのフィールドでファンドを組成しようと思ったきっかけを教えてください
千葉:説明会でも話しましたが、私の3つの強みは、1つめに、ドローンについては、そこそこの飛行時間とがんばってきたので、結構詳しいです。2つめに、インターネット業界でいわゆるエンジェル投資家として、50以上のスタートアップを支援しています。3つめに起業家としていくつか上場企業を経験してきています。
まさにドローンファンドを立ち上げる理由がそこにはあるわけである。そして俯瞰した視点でドローンファンド自体の意味を説明してくれた。
千葉: まるでひとつの大きな会社をつくるイメージで考えています。TEAM JAPAN DRONEという形で作りたいと言いました。ポートフォリオが非常に重要でして、最初から完成図があり逆算で組み立てています。まず様々な農業、測量、空撮など展開される産業の領域があって、それを横軸で串刺すソフト、ハードの技術があります。たとえばAI(人工知能)とかバッテリーなどです。最適な、良い会社を探して埋めていく。縦軸、横軸、全体としてドローン産業のビジネスとして成立させ実現していきます。
–:”Made in JAPAN”を体現して行く事にもなりますね。将来的な目標、指標をお知らせください。
千葉:今後、ドローンが当たり前に存在する社会「ドローン前提社会」がやってきます。僕は全方位でやりたいと思っています。大きなビジネスになる可能性があると思っていますから。さかのぼれば、インターネット超黎明期のころも同じ議論がありました。でも今では誰もインターネットを疑問視する人はいませんよね?SNSも然り、大きなカテゴリーがうまれて大企業が生まれています。ドローンの分野も同様にその可能性があります。
また、チームとしてご質問いただいたmade in Japanであることは、それぞれすべてが日本企業である必要はないと思っています。全体像では、埋められない部分は、例えばイスラエルの企業を使うとか方法はあります。日本はプロデュースが上手ではないのです。そこを乗り越えれば、日本は世界に存プレゼンスを示せると信じています。
ドローン業界でいうと日本のプレゼンスが、世界の中でほぼゼロで、それをなんとかしたいから、ということです。大きなビジネスをしないとシェアがとれないので、このようなTEAM JAPAN DRONEという形で戦略を描いたわけです。 ドローンファンドは、「さまざまな国」のほとんどを海外勢が占める現在のドローン業界地図を塗り替えたいと思っています。