Googleの親会社であるAlphabetは世界中の遠隔地でインターネットアクセスを可能にするために設計された太陽光発電ドローンプログラム「Titan」を中止させるようだ。
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関係者の報告によれば、今回の方針は壮大過ぎるプロジェクトを削減していくという同社の取り組みの一例だという。また、今後は同様のコンセプトであるGoogleのバルーンプロジェクト「Loon」に注力していくという情報も入っている。
■Project Loon
専門家は、今回のTitanの急な中止はAlphabetのCFOであるRuth Porat氏のプロジェクト削減方針が絡んでいるのではないかと見ている。同社の厳しい財政規律によって、長期計画の壮大なプロジェクトはだいぶ制限されてくるようだ。Googleは2014年に、太陽光発電ドローンのメーカーであるTitan Aerospaceを買収していた。
またAlphabetは、衛星画像サービスのTerra Bellaと、ロボットメーカーのBoston Dynamicsを売却する計画も発表している。さらに無人運転プロジェクトを独立させたことも話題を呼んだ。
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Titanプロジェクトの中止とAlphabetの財布の紐のきつさによって、ドローンシステムを使った空の覇者は、FacebookとAmazonに移ってしまうかもしれない。Facebookが構想するAquilaシステムは、ドローンを使って世界中の遠隔地にインターネットサービスを提供するTitanに似たプロジェクトで、昨年の夏にテストを開始している。長期的にそれ実行可能にするためにはドロー
ンを軽量化する必要があるが、非常に期待されているプロジェクトだ。
▶︎Alphabet