2016年11月26日、デジタルハリウッド大学の学園祭「dhfes」にて、10月に秩父のキャンプ場で行われたDJIの次世代クリエイター育成プロジェクト「DJI on Campus」の成果発表及びDJI Osmoの体験ワークショップが行われた。
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司会は岡村莉花さん(4年)。運営も学生が行う
当日は、秩父のDJI on Campusで撮影された映像が編集された作品として披露されるとともに、約2時間前にDJI Osmoを渡された3チームの学生グループによる、即席Osmo映像コンテストを開催。限られた時間に制作された映像とは思えない、ハイクオリティな作品を見ることができた。
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Osmoを使ってキャンバス内で自由に撮影
学生ならではの自由な発想で撮影を進めていく
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デジタルハリウッド大学キャンパス内は刺激的な要素も多い
今回はさすがに空撮は無理だったが機体に触れることができた
作品タイトル「DJI on Campus×DHU-秩父編-」
秩父の編集された完成映像はこちら。当日の様子の記事を読了後、観ていただくとおもしろいかもしれない。Phantom4もOsmoも初めて触るという学生もいる中での作品とは思えないクオリティだ。
また、Osmo体験ワークショップでは、イベントの2時間前に渡されたOsmoで各チームが映像を制作。発表までの僅かな時間でOsmoのコントロールアプリ「DJI GO」の編集機能等を使って作品として仕上げた。優秀賞は藤吉香帆さん(4年)と上野真茂君(1年)の作品。リズミカルかつ、画面構成もダイナミックな映像だ。
左からORSO坂本氏、DJI JAPAN熊田氏、上野君、藤吉さん、杉山学長
作品タイトル「Delusion」
制作者の藤吉さんは、作品について次のようにコメントしている。
藤吉さん:大学内を歩く男子生徒はダンスに興味があった。自分も踊れたら彼らのようになれるのかと想像する彼は、どこに向かっているのだろう…という内容でOsmoの動きを生かしたダンスの撮影をしました。また編集はDJI GOのアプリのみの使用です。トランジションを面白くする撮影アイディアとアプリの暗転やディゾルブなどの機能を利用しました。
審査員の講評でも評価も上々。DJI JAPAN熊田氏とORSO坂本氏は次のようにコメントしている
DJI JAPAN熊田氏:自由な動きに加えてトランディションとして入っていくというのは結構好きでした。Osmoの吊り下げモードを使ったり、もう少し歩いてきたりというZ軸の動きがあるともっといいなと思いました。
ORSO坂本氏:Osmoの動きを追うにはすごくいい機材だと思っています。その機能を活かしてもう少しグルっとアングルを回して撮影してみたり、躍動感が出たらもっと素晴らしい作品になると思いました。
審査員のDJI JAPAN熊田氏(左)、ORSO坂本氏(中央)、デジタルハリウッド大学杉山学長(右)
ほかのチームも、2時間で制作したとは思えないような、素晴らしい作品が並んだ。
最後に、デジタルハリウッド大学杉山学長は次のようにコメントした。
杉山学長:一昔前だと数千万円という機材を揃えて、さらに技術も磨かないと撮れなかったような映像が、今では数万円の機材で撮影できます。それは、いつでも腕を磨くことができるということ。スチルのカメラマンでも、シャッターを1万回切ればそこそこいい写真が撮れるようになるというくらい、どれくらい映像機器に触れるか、ということだと思います。ぜひ、日常的にOsmoのような機材に触れて腕を磨いてほしい。
Osmoは7万円としない価格で4Kの解像度に加えてジンバルによる手ブレのない安定した映像を撮影することができる。しかも、調整は水平を出すくらいなのですぐに使うことができ、分解すれば鞄に入れて持ち歩けるほどコンパクトだ。ドローンの空撮映像との相性もいい。このような映像機器を身近に持てる世代が今後どのような作品を世界に送り出してくるのか、非常に楽しみである。