7月29日〜31日まで開催された「TOKYO ART FLOW 00 at二子玉川」にて、ドローンの群体飛行による蛍をテーマにした『ドローン×アート「蛍」』が上演された。
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これは日本ではまだ珍しいドローンのSQUAD(群体)飛行をライブで披露する挑戦的な試みで、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社とデジタルハリウッドロボティクスアカデミーがプロデュース。29日の上演当日は川原に詰めかけた観客もドローンの蛍の美しい輝きに大きな歓声をあげていた。
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作品のテーマは「数十年前に存在した、夜の多摩川河川敷に蛍が飛ぶ景色を現代風に再現する」ということ。ドローンの蛍が現代の多摩川河川敷に美しく幻想的に舞っていた。使用されたドローンはParrot Bebop Drone2が8台。個別にプログラムされたBebop Drone2が本物の蛍のようにじんわりと点滅するLEDを搭載し、自律的に3分間のフライトを演じた。
『ドローン×アート「蛍」』
フライトの様子。ほんとうの蛍のようにドローンが舞う
このプロジェクトは、市販のホビードローンを使って、公開された誰にでも使える技術を使って群体飛行をライブで実現したところにある。実験専用の機体でもなく、リテイクが何度もできるプロモーションビデオ用の撮影でもない。映像にも収められているが、ドローンが飛び立ったときに聞こえる子どもの「わぁー」という歓声がこのプロジェクトの成功を物語っている。ドローンのエンターテイメント領域における活用について、ひとつの可能性を提示した興味深い作品だった。今後SQUAD飛行は、自律群集飛行がさらに簡単になることはいうまでもない。
LEDは機体後部に搭載。PCに接続すると光量や点滅スピードを変更できる