ビジネス向けオンラインストレージのアプライアンス製品としてシェアNo.1(2014年ITR調べ)のトライポッドワークス株式会社が、4月28日(木)東京秋葉原のUDXシアターにて「トライポッドコミュニケーションデイ2016」を開催。最終セッションには「Drone is IT! 業界きってのドローンオタクの3人が語りつくす90分。」と題して西脇資哲氏(日本マイクロソフト株式会社)、大前創希氏(株式会社クリエイティブホープ)、そして佐々木賢一氏(トライポッドワークス株式会社)というIT業界きってのドローンオタクの3名がITの視点からドローンを語り尽くす対談が催された。
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左:西脇資哲氏(日本マイクロソフト株式会社)、中央:大前創希氏(株式会社クリエイティブホープ)、右:佐々木賢一氏(トライポッドワークス株式会社)
当日は生憎の雨天にもかかわらず130名のIT関連ビジネスパーソンが参加。13:30から約5時間に渡ってITとメールセキュリティ、そしてITとしてのドローンについて語り尽くした。
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まだドローンを飛ばした経験があるという方が多くない参加者に対して、主要なドローンのメーカーや機体の仕組みなどをITの視点から解説。画像処理をリアルタイムで行い揺れの少ないスムーズな映像を録画するParrotのデジタルジンバル技術や、DJI Phantom 4のAIによる画像解析を利用した自動追尾機能「アクティブトラッキング」について詳しく紹介。会場からは驚きの声が上がっていた。
また、大前氏からはDRONEでもコラム連載中の田口厚氏と進める自治体向けの空撮ソリューションを紹介。通年で地域の魅力を撮影し、SNSを利用した情報発信までサポートするパッケージが受け入れられているとのこと。西脇氏も地方創生・地域活性化・観光・インバウンドにおいてドローンは武器になると続けた。
その西脇氏は、「ドローンが一部のおじさんのものだけであってはよくない」と主張。自身の女子大学や小学校におけるドローン体験・教育活動について紹介、「需要は若い女性が喚起する。私たちはドローンが安全安心で楽しいものであることを伝え、(女性や若い人たちの)サポート側に回る必要がある。」と説いた。
そしてモデレーターでもある佐々木氏は、ハードウェアでは海外に先行されたが、ソフトウェアやドローンの活用方法については日本が先んじる可能性があるとし、Phantom 3で取得したフライトログデータを紹介。「ドローンは詳細なフライトログデータが取れる。ドローンは動きまわるセンサーなのでソフトウェア業界としては注目すべきところである。」と話した。
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ドローンの基礎機能に関するプレゼンは西脇氏を中心に行われたが、その中で紹介されていた赤外線カメラ・植生カメラ・マルチスペクトルカメラなどのセンサー端末を搭載したドローンや、ドローンが撮影した映像・画像を解析する中でWindowsが活用されていること、オープンソース化された「ドローンコード」やフライトログを共有する「ドローンシェア」の試みなど、改めてドローンはIOT端末であると再認識させられる90分であった。
2016年は、ドローンは先進的な一部の人のものから、一般的なビジネス領域にも入ってくる段階に来ているものと思われる。その中でも、IT業界はドローンのソフトウェア開発やセンシング端末としての活用に期待が大きい。もしかしたら、今回の参加者の中からドローンマニア3人に刺激を受けて日本のドローン業界を牽引するリーダーが生まれるかもしれない。
鼎談の間には、ドローン芸人”谷+1。”氏によるマシュマロキャッチも披露された!