大日本猟友会は、DJI JAPAN株式会社と株式会社スカイシーカーと協同でドローンを活用しニホンジカ等の野生鳥獣の生息調査等を行っていくことを発表、東京都千代田区の大日本猟友会にて調印式が行われた。
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現在ニホンジカ等の生息調査は、生体の捕獲数や一定の場所での目視、糞の確認数などから推計しており、その個体数推計は188万頭〜358万頭(環境省2012年ニホンジカの個体推計数調査、90%信用区間)と大きな幅がある。そこにドローンに搭載した赤外線サーモグラフィカメラや画像解析技術を利用し、高精度の生息調査を行っていく。
通常のカメラ(左)と赤外線カメラ(右)、赤い囲みに鹿がいることが確認される
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ドローンはMatrice100をベースに自動航行システムを開発、3Dマップ上に打ったポイントへドローンが自律航行し、任意の場所で手動航行に切り替えるなどして詳しい調査を行う。

赤外線サーモグラフィーカメラを搭載したMatrice100
調査はドローンで上空から撮影した映像から画像解析技術によりニホンジカを判別できるシステムを開発し、正確な生息数把握に活用する。また、サーモグラフィーカメラにより草陰などにいる動物もカウント可能になる。まずは、気温が下がる秋以降に実証実験を開始し、環境省等への提案を目指す。
各県から若手に代表者を選出し先日東京都あきる野市に開校したスカイシーカーが運営するドローン技術者養成プログラムへ参加、ドローン技術者の養成を図っていく
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とシステム面だけはなく、人材育成にも力を入れていく方針を大日本猟友会の佐々木洋平会長は話した。

会場ではサーモグラフィーカメラでデモも行われた