「DRONE BIRD(ドローンバード)」プロジェクトは、青山学院大学教授でもある クライシスマッパーズ・ジャパン(NPO法人申請中)の古橋大地氏によるものだ。市民参加型のオープンストリートマップについての研究と実践を進めている経験から、災害が起きても対応可能な状態をつくるために地上から操縦できる小型ドローンで津波で浸水した町の上や放射能で汚染された場所など、人が入れないエリアに行き現地状況を最短2時間以内に空撮する。
- Advertisement -
その情報を公開し、正確な地図をつくりだす部隊をつくるという世界初のプロジェクトだ。現在”ReadyFor“でクラウドファンディング中だ。
プロジェクト実現後、必要とされている人材は、以下の通り、
■ドローンを操縦できる「ドローンバード パイロット」
万が一、人や建物に当たっても被害のない、小型軽量、最先端の無人飛行機が、現場に急行して空撮
- Advertisement -
■ドローンを作る「ドローンバード開発部隊」
撮影中に壊れたパーツや、新たに設計されたドローンを将来的に自分たちの力で作ることを計画。3Dプリンタやレーザー加工機など最新のデジタルファブリケーション機器で実現
■迅速に地図を作成する「クライシスマッピング部隊」
現場に急行したドローンが送ってきた画像を元に最新の状況を地図に反映。この地図は、関係各所を含め世界中にネット配信されるほか、紙地図として自由に印刷し、誰にでも配布可能
■「ドローンバード基地」
ドローンバード パイロット、ドローンバード開発部隊、クライシスマッピング部隊。それぞれのメンバーが日々その技術を磨き、自然災害の多い日本やアジア太平洋地域に、いざというときに機能するドローンバードの基地を設ける
「DRONE BIRD」計画の目標は、日本中どこで災害が起きても対応可能な状態をつくるために、2020年までにドローンバード隊員を100名育成し、全国10ヶ所に基地の設置。そして、地図を作成するマッパーを常時1000人動ける体制にし、いつどこで自然災害が起きても、発生から1時間以内に現地状況の地図への反映を始める仕組みをつくることだという。
ドローンが何かの役に立つ試みは非常に素晴らしい。「DRONE BIRD」プロジェクトページを見て、ピンときたら参加するのはいかがだろうか?