DJIは本日InterDroneの会場で、プロフェッショナル向けの空撮用カメラを2台発表した。Zenmuse X5は世界初の空撮向けマイクロフォーサーズ(MTF)カメラとなる。Zenmuse X5シリーズは高品位マグネシウム合金製で、3軸ジンバルが用意されている。「DJI MFT 15mm f/1.7 ASPH」と名付けられたンズは、7群9枚(3非球面レンズ)で絞り羽は7枚。焦点距離は15mm(35 mmフィルムカメラ換算)、13 stopのダイナミックレンジで、静止画によるシャッタースピードは1/8000秒、タイムラプス機能にも対応。 ISO感度は25600までという薄暗いところでもブレなく撮影できるハイスペックな仕上がりだ。
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Inspire 1に装備されている従来
のX3カメラの8倍の大きさのセンサーを使用したこの新しいMFTセンサーにより、100~25600のISO感度範囲で高品質で高感度の画像撮影が可能に
DJI製MFT 15mm f/1.7ASPH レンズ、Panasonic製 Lumix 15mm G Leica DG Summilux f/1.7ASPH レンズ、Olympus製M.ZUIKO DIGITAL ED12mm f/2.0レンズ、Olympus製 M.Zuiko 17mm f/1.8 4種類のレンズに対応する。カメラの重さは515gと軽量。またDJIが誇る3軸Zenmuseジンバル技術を継承しているためブレのない動画や長時間露光撮影(最長約8秒)を手軽に実現する。
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デタッチブル式ジンバルの最大制御速度はピッチが120°/s、パンが180°/s
Zenmuse X5が提供できる業務用用途は無限にあります。プロ向けの写真・4K動画撮影以外にもさらに正確な空中地図や3Dオブジェ制作、またはドローンを使用した産業点検や測量の際の情報量アップにも寄与することでしょう。
(DJI Director of Aerial Imaging Eric Cheng)
同時に世界最小4KシネマカメラZenmuse X5Rカメラも発表した。Zenmuse X5と同じセンサーとレンズ互換を実装しつつも、Micro SDカードとジンバル上層に搭載されている512GB SSDに同時記録する。Cinema DNG (RAW)動画をSSDに記録することで平均ビットレート1.7Gbps(最高:2.4Gbps)のロスレス4Kビデオを収めることを実現した。
Zenmuse X5Rは最新のD-LOGモードに対応。これにより撮影後も幅広い色修正が可能となる。Cinema DNGファイルを簡単に編集/管理出来るよう、DJIは管理ソフト:CineLightをZenmuse X5R発売と同時期の今年の年末にリリースする予定だという。これによりCinema DNGファイルをProResに変換する前のプロキシーのオフライン編集ワークフローを簡易化する。
いままではZenmuse X5やX5Rレベルの映像を撮るには大金を払い、大型で複雑な空撮機器を必要としました。これからはZenmuse X5シリーズカメラをInspire1に搭載すれば飛行中の操作を簡単に管理できます。これによりフィルム制作プロセスを短く、コンパクトに、軽量で手軽に管理することが出来ます。
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(DJI創業者兼CEO フランク・ワン)
Zenmuse X5(Inspire1 とDJI製MFT 15mm f1.7 ASPH lensのセット)は9月末より出荷を予定しており、販売価格607,400円(税込)にて予約受付を開始。Zenmuse X5Rは2015年年末に販売価格1,079,800円(税込)にて販売する予定。両モデルともカメラ単体(レンズ有り、無し)でも購入可能だ。各カメラの比較表はこちら。