ドローンと地図の関係
ドローンを飛ばす際に確認しなければいけないことがあります。まずは飛行予定の箇所が、航空法などの制限を受けるかどうかです。それには大きく飛行する場所と、飛行する方法にあたります。
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その中でも飛行する場所、つまりは飛行禁止空域を調べなければいけません。
その際は地図を見ると思いますが、ただ単にグーグルマップを見てもわからないと思います。ちゃんと調べるには適した地図があります。
国土地理院地図
国土地理院は日本の行政機関の一つで、簡単に言うと、日本の地図の基準を作っている機関です。その国土地理院が作っている地図をWEBサイトで見ることができます。普通に検索で国土地理院のサイトに行って、地図を見ればいいのですが、国土地理院の地図には、情報を表示させるためのレイヤーが色々あります。それをひとつひとつ説明するのも面倒ですので、このリンクから開いてみてください。
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リンクから開くと
- 標準地図
- 人口集中地区 令和2年(総務省統計局)
- 空港等の周辺空域(航空局)
この3つのレイヤーが入った状態で表示されると思います。
私の場合はまず最初にこの地図で状況を確認しています。人口集中地区に関しては今年の6月に以前の平成27年度の国勢調査から令和2年のものに変わりました。ここで私は引っかかってしまうのです。地図の魔力に。
地図の種類のところから、その他>他の機関の情報>人口集中地区 平成27年(総務省統計局)をレイヤーに追加すると両方のデータを見比べることができてしまうのです。では平成27年と令和2年のレイヤーのリンクをどうぞ。
空港等の周辺空域レイヤーは消してあります。これでどのあたりが新たに人工集中地域になっているのか気になりますよね。気になって夜も眠れなくなりますよね。なので、地図をボーッと眺めながら探してしまうのです。
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結構色々と更新があるのでまずは代表的な場所として千葉県のユーカリが丘を見てみます。
まずは平成27年です。駅周辺は人工集中地区ですが、結構白い範囲も広いと思います。
では、令和2年を見てみますと、大きく範囲を広げているのがわかると思います。このあたりはニュータウンと呼ばれる開発地域なのですが、非常にうまい計画で、一気に募集をかけてしまうと、エリア内の年代が均一化してしまい、高齢化も集中してしまうので、計画的に分譲を進めているようです。その様子がこの地図からも読めてきますね。
では次のパターンを見てみましょう。
地図見ればわかりますが、具体的な地名は避けておきます。
令和2年になるとごそっと減ってしまっています。もちろん増えている箇所もあります。このように人口が減る場合もあるようです。このような場所はどうしてそうなるのか、思いを馳せるわけです。その他にも、東京23区内で人口集中地区ではない穴場がどこにあるのかなど、人口集中地区だけで結構楽しめます。
そして、もはやドローンからは離れてしまいますが、トップから>年代別の写真を選びますと、もう時間泥棒です。
これを御覧ください。
1960年代のものです。三角州と思われる河口付近ですね。他には畑か田んぼ、工場のようなものも見受けられます。
次に1970年代を見てみましょう。私が生まれたのがこの年代です。スターウォーズが公開されたのもこのあたりです。先程の地図では三角州のあたりが埋立地に変わりました。だいたい予想がついてきたのではないでしょうか。
現在の状態を見てみましょう。もうおわかりですね。東京ディズニーリゾート上空です。このように過去の航空写真を見ることができるので、ここには何があったのか、どう移り変わったのか見ることができ、とてもおもしろく、時が経つのが早いです。古い写真ほど範囲が狭く、解像度も低いですが、他におすすめの場所としては明治神宮、代々木公園周辺などおすすめです。
その他の地図
ドローンに戻りますと、国土地理院の地図にも欠点があります。それは小型無人機等飛行禁止法のエリアがわからないのです。小型無人機等飛行禁止法に関しては、警察庁のサイトを参考にしてください。ただ、警察庁のサイトは地図が少ないため見にくいです。ドローン情報基盤システムでもすべての情報を見ることができるのですが、地図の表示に非常に時間がかかるうえ、この記事を執筆している時点(2022年10月初旬)メンテナンス中で見ることができません。これは12月のDIPS2.0公開までこのままなのですかね。
ドローンを飛ばす上で意外と要望が多い海の上なのですが、これがどこに問い合わせればよいのかわからない場合が多いです。Facebookのドローン関係のグループで知ったのですが、港関係の地図サイトもあるようです。「海しる」というサイトで海洋状況がわかるサイトのようです。
このリンクで、東京湾周辺の港の管轄がわかります。海上保安庁に問い合わせたくても管轄がわからない場合などに重宝します。
このようにドローンに関する地図を調べているだけで、余計なことまで見てしまいます。あれ?空が明るくなってきたぞ。