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コラムシュウ・コバヤシ

Vol.29 コミュニケーションツール[シュウ・コバヤシのDRONE MANIA]

2022年7月25日
シュウ・コバヤシのDRONE MANIA

ドローン飛行時のコミュニケーション

ドローンを飛行させる場合、個人で簡単に風景を撮りたいときなどを除くと、一人で作業するということはあまりないかもしれません。2オペであればカメラ担当がいますし、空撮の場合は監督や製作など多くのスタッフが関わります。産業系の現場でも、周りを確認する補助員など、補佐してくれるスタッフが関わります。
その際に重要になるのがコミュニケーションツールです。

Contents
ドローン飛行時のコミュニケーション歴代のコミュニケーションツール無線機以外のコミュニケーションツール単体ヘッドセットが便利

歴代のコミュニケーションツール

以前は、大型のドローンで撮影することが多く、ドローンの飛行時の音がなかなかな騒音でしたので、カメラオペレーターとの会話が困難な場合がありました。
そんなときに活躍したのがインカムです。つまりは無線機ですね。最初は特小無線です。

Vol.29 コミュニケーションツール[シュウ・コバヤシのDRONE MANIA]

特定小電力無線局といい、出力と周波数帯が制限される代わりに免許がなくても扱える無線機です。
値段も安いですし、電池の持ちもよく、使い方もかんたんですのでお手軽です。ただ、交互通話なので、一人が喋っていると他の人は聞く専門になります。また、ボタンを押しているときのみ喋れるので、操縦するときはコントローラーから指を離す必要があるので、使いにくいです。
なのでVOX機能のあるヘッドセットを使っていました。

Vol.29 コミュニケーションツール[シュウ・コバヤシのDRONE MANIA]

これは、喋りだすと自動的に発信をしてくれるため、ハンズフリーで扱えるものです。
これでボタンを押さなければいけない煩わしさからは開放されますが、交互通話なことには変わりません。誰かが階段を登っていると、全員に息切れの吐息が行き渡ります。即応性が必要ない連絡などには便利なのですが、ドローン飛行時のやり取りには向きませんでした。

現在では同時通話ができる特小無線もありますので選択肢としてはありだと思います。特小無線では出力が小さいので遠くまで通話ができませんが、デジタル簡易無線や、デジタル小電力コミュニティ無線はある程度距離が離れても使えるので、飛行時立入禁止区域の案内など、スタッフが持つには便利な無線機があります。

無線機以外のコミュニケーションツール

皆さんスマホはお持ちですよね。他にこんなに便利なコミュニケーションツールはありません。ゲームなど音声チャットツールにDiscordやMumbleなどがあります。

Vol.29 コミュニケーションツール[シュウ・コバヤシのDRONE MANIA]

これらのアプリは多人数でゲームをやる際に利用するものですが、スマホアプリもあるので、十分コミュニケーションツールになります。

何回か利用したことがあるのですが、ちょっと欠点があります。それは音声の遅延があることです。場合によっては生の声の届く距離のこともあるので、音の遅延があると、生の声と遅れて重なって聞こえてしまうので、会話がしにくいです。また、遅延の影響でタイミングを逃してしまうことも考えられます。Mumbleはローカルでサーバーを建てられるので、ローカルWifiを構築すれば遅延を少なくできそうですが、手軽さが失われてしまいます。

ただ、有効的な使い方の案件もありました。ネット配信の番組でのことですが、観光地の各地を中継でつなぎ、その中でドローン中継を交えるというものがありました。その際にLINE通話でスタッフ同士会話しながら、中継の順番やタイミングの連携をとっていました。AirPodsを片耳装着しながら。配信自体もモバイル通信網を利用していますし、新しい時代が来たなぁと感じました。そのうちドローンの通信自体も5Gになりそうですしね。

単体ヘッドセットが便利

最終的に、扱いがかんたんで、免許もいらず、遅延もないヘッドセットが便利です。長年ずっと使ってきたのが、バイク用のBluetoothインカムをヘッドセットに改良したものです。

Vol.29 コミュニケーションツール[シュウ・コバヤシのDRONE MANIA]

見覚えのある方はDRONE MANIAマニアですね。これはVol.1で3Dプリンターによる作例で出てきたものです。バイク用ですので本来ヘルメットに装着されるように作られています。それをイヤーマフの部品を利用してヘッドセットに改良しました。同時通話は4人まででき、遅延もないため便利なのですが、ペアリングに少し癖があり、たまに通話するまでに手間取ることがありました。さらにバッテリーも劣化してきてしまい、そろそろなにか新しいものを検討する必要を感じていました。

そんな中、突如新商品が発売されました。

Vol.29 コミュニケーションツール[シュウ・コバヤシのDRONE MANIA]

Hollyland Solidcom C1です。Hollylandはもともと映像の無線送信システムなどを作っていました。少し前にSolidcom M1というインカムシステムが出ていたのですが、中継機が必要で、ロケに使うには少し面倒だなと思っていたところ、このC1が出ました。中継機は必要なく、親機を中心に最大6人まで同時通話ができます。中継機を使えば2チーム体制にできるので、最大12人の同時通話が可能です。もちろん遅延はないです。

Vol.29 コミュニケーションツール[シュウ・コバヤシのDRONE MANIA]

非常に細かいところなのですが、気に入った点として、マイクアームの先に接続状態を表すLEDがついています。だいたいこの手のLEDは耳の部分につけがちです。でもそんなところについていても本人は見えないのですよね。いちいち外して確認なんて馬鹿らしいです。マイクについていれば直ぐに確認が可能です。マイクアームを上げればミュートになるというところも使いやすいですよね。あと、音量も大きく、騒音が大きい場所でも問題なさそうです。

あとはこのインカムが必要な大型ドローン案件があれば完璧です。最近は小型機ばかりでインカムの必要性が薄いです。大型機好きなので、是非大型機案件お待ちしております。

TAGGED: シュウ・コバヤシのDRONE MANIA, ドローン
kumagai 2022年7月25日
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