DRONE.jp
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
Reading: Vol.55 DJI、ロシアとウクライナでの事業を停止[小林啓倫のドローン最前線]
Share
DRONE.jp
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
検索
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
Follow US
© 2013-2026 DRONE. All Rights Reserved.
コラム小林啓倫

Vol.55 DJI、ロシアとウクライナでの事業を停止[小林啓倫のドローン最前線]

2022年5月12日
小林啓倫のドローン最前線

ウクライナ第一副首相の抗議

本連載のVol.53において、ロシアからの侵攻を受けたウクライナが、その対抗として民間のドローンを活用しているというニュースを紹介した。たとえばフィンランドの団体がウクライナ政府に対し、DJI製のMavic Miniを140機提供。ウクライナはこれらのドローンをロシア軍に対する情報収集に利用している。一方でロシア側も、DJIドローンを戦闘に活用しているとの情報が流れている。

Contents
ウクライナ第一副首相の抗議AeroScopeに対する疑惑

こうした動きに対して、気になる続報が入ってきた。DJIが自社のドローンを戦争で使用されないようにするために、今回の一件の当事国である、ロシアとウクライナにおける事業を停止するというのである。

これはDJIが4月26日にプレスリリースで発表したもので、ごく短く、次のように説明している。

DJIはさまざまな地域におけるコンプライアンス要件を社内で再評価しています。この見直しが完了するまでの間、DJIはロシアおよびウクライナにおけるすべての事業活動を一時的に停止します。対象となる地域での事業活動の一時停止について、お客様やパートナー、その他のステークホルダーと連携しています。

「コンプライアンス要件」が何を指すのかは詳しく説明されていないが、各種メディアや専門家の間では、「DJI製ドローンが民間人の殺害に利用されている」という批判を同社が避けるための措置だろうとの観測が流れている。

実はDJIのプレスリリースに先立つ3月16日、ウクライナのミハイロ・フェドロフ第一副首相が、ツイッター上でこんな投稿をしている。

In 21 days of the war, russian troops has already killed 100 Ukrainian children. they are using DJI products in order to navigate their missile. @DJIGlobal are you sure you want to be a partner in these murders? Block your products that are helping russia to kill the Ukrainians! pic.twitter.com/4HJcTXFxoY

— Mykhailo Fedorov (@FedorovMykhailo) March 16, 2022

"戦争が始まってから21日間で、ロシア軍は既に100人のウクライナの子供を殺している。彼らはミサイルをナビゲートするためにDJI製品を使っているのだ。@DJIGlobal よ、本当にこの殺人のパートナーになりたいのか?ロシアがウクライナ人を殺すのを助けるような製品はブロックしてくれ!"

そしてこのツイートには、ウクライナ政府からDJIのフランク・ワンCEOに宛てた公式文書の画像も添付されている。その中でウクライナ政府は、DJIに対してロシアでの事業を停止するとともに、次のような要求も行っている。

  • DJIの「AeroScope(エアロスコープ)」システムを、ウクライナ人ユーザー向けにはオンにする
  • ウクライナ国外で購入・アクティベートされたDJI製ドローンが、ウクライナ国内で機能するのをブロックする
  • ロシア、シリア、レバノンで購入・アクティベートされたDJI製ドローンの機能をブロックする

かなり強い要求だが、ウクライナ政府がここまでの主張をするに至った理由は、この要求でも登場する「AeroScope」システムにある。

AeroScopeに対する疑惑

DJIは2017年以降に出荷された、自社製の全ドローンに対し、飛行中に機体情報や機体の位置情報、さらにはパイロットの位置情報といった各種データを自動送信する機能を搭載している。AeroScopeは、この信号を利用したドローン検知システムで、DJIのホームページでは次のように解説されている。

AeroScopeは包括的なドローン検知プラットフォームで、UAV通信リンクを素早く特定し、飛行状況/経路/機体モデル名などの情報をリアルタイムで収集します。 UAVをリモート検知・識別することにより、ドローンが重要施設にもたらす潜在リスクを回避することができます。

DJIによるAeroScope機能の紹介動画

このシステムは従来から問題視されてきた、ドローンの増加による空中での衝突事故や、重要インフラへの墜落といった好ましくない出来事を回避するために開発されたものだ。しかしこれを利用すれば、ドローンやパイロットの位置を瞬時に特定可能になる。まさにそれこそロシアが行っていることであり、ロシアはAerospaceを悪用して、市民に対するミサイル攻撃を行っているというのがウクライナ政府の主張である。

彼らの主張がどこまで正しいのか、現時点では判明していない。しかしウクライナ政府がDJIに対して提示している事項の中に、「ウクライナにはAeroScopeを使わせろ」という要求が含まれているところを見ると、戦闘行為に役立てられる可能性があることは事実だろう。

DJIはAeroScopeをオフにせよという要求に対し、一時は「技術的にオフにすることができない」と回答していた。またドローンが発信する信号についても、暗号化されているため問題はないとの見解を示している。ところがその後、実際には暗号化されていないのではないかとの疑惑まで持ち上がり、DJIは最終的にニュースサイトThe Vergeの取材に対して、暗号化されていないことを認めるに至っている。

こうした紆余曲折を経て、4月26日の事業停止発表に至ったわけである。一連の騒動は、戦争という特殊な状況に対して、DJIというドローン大手ですらきちんと対応を検討していなかったことを示していると言えるだろう。戦争は確かに異常事態だが、既に「民間のドローンが戦闘に用いられる」というパンドラの箱は開いてしまった。平時だけでなく戦時を見据えて、ドローンの管理をどう進めていくべきかが問われている。

TAGGED: AeroScope, DJI, 小林啓倫, 小林啓倫のドローン最前線
Kawase 2022年5月12日
Share this Article
Facebook Twitter Copy Link Print
Share
Previous Article 20220509_mini3pro_top Vol.61 DJI Mini3 Pro登場!超高性能な機能をじっくり検証・前編[Reviews]
Next Article sora150m_17_top2 Vol.17 競争より「共創」で市場を作ろう[空150mまでのキャリア~ロボティクスの先人達に訊く]
- Advertisement -

最新ニュース

260924_SRD-F11A_topMQ2actTn
エバーブルーテクノロジーズ、自動走行の除雪ドローン発売へ。専用Androidアプリで簡単ルート設定
ニュース 2026年9月24日
Waymo共同CEOのテケドラ・マワカナ氏、CES 2027で基調講演へ [CES2027]
ニュース 2026年9月24日
tohzi_68_topNkeY7p03
「ここで飛ばしていいのか」をメガネに出す─作ってみたら、自分が緑信号を出していた [田路昌也の中国・香港ドローン便り]Vol.68
コラム 田路昌也 2026年9月24日
上海でマックが空を飛ぶ。美団、マクドナルド専用ドローン配送を開始
ニュース 2026年9月20日
Clarion Events、次世代防衛技術に焦点を当てた「Defence Innovation Forum」を初開催
ニュース 2026年9月18日
- Advertisement -

関連記事

260913_DJI-SDR-Transmission-2_topHOFf2fkg
ニュース

DJI、新映像伝送システム「DJI SDR Transmission 2」を発表。DCI 4K/60fpsや最大4km伝送に対応

2026年9月17日
260910_DJI_VeniceFilmFestival_topeA783EN1
ニュース

DJI、ヴェネツィア国際映画祭で「Filmmakers & Visionaries Session」を開催。Osmo Pocket 4Pがもたらす映画表現の変化とは

2026年9月10日
260910_DJI_IBC_top4itElbrE
ニュース

DJI、IBC 2026に出展。ワイヤレス映像伝送「SDR Transmission 2」とフラグシップ360°カメラ「Osmo 360 II」を展示 [IBC2026]

2026年9月10日
小林啓倫のドローン最前線
コラム小林啓倫

ドローンは「音」で仲間を追える―騒音を情報に変える発想転換 [小林啓倫のドローン最前線] Vol.105

2026年9月9日
Previous Next

DRONE.jpとは

DRONE.jp(https://drone.jp/、以下本サイト)は、ドローンやマルチコプターについての本格的な解説やおすすめ、最新情報を発信する日本初のメディアとして、「Explore the Future」をタグラインに2015年スタートしました。

2022年、時代とテクノロジーの急速な進化を押さえ、ドローンを起点に、「空飛ぶクルマ」、「自動運転」、「AI」、「ロボティクス」、「電気自動車(EV)」、「宇宙関連」など、時代を変えていく国内外のテクノロジーについて、幅広くみなさまにお伝えします

メディアパートナー

ページ一覧

  • Home
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
  • プライバシーポリシー

アーカイブ

姉妹サイト

PRONEWS(プロニュース)は、デジタル映像制作専門情報Webメディア

DRONE.jp
Follow US

© 2013-2023 DRONE. All Rights Reserved.

Welcome Back!

Sign in to your account

Lost your password?