パソコンとスマートフォン
ドローンを飛ばすにあたってほぼ必須と言っていいデバイスがパソコンとスマートフォンだと思います。ただ単にドローンを飛ばす際にはパソコンやスマートフォンが無くても飛ばせないことはないのですが、撮影素材の確認や、設定変更、ファームウェアのアップデートなどなど必要な場合があります。
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私自身、パソコンやスマートフォンの無い仕事や生活は考えられえないので必須なのですが、世の中一般的にはどうなのでしょうか?ここ最近テレワークや、書類を無くして電子化に切り替えられている過渡期ではあるので、いろいろな業種でデジタル化が進んでいると思います。とはいえ、私みたいにどっぷりデジタル化されている人ばかりではないと思います。そこで、今回は一旦最初に立ち返って、デバイス選びを考えてみたいと思います。
スマートフォンの選び方
まずは重要なスマートフォンです。なぜかといいますと、今や一般的なドローンは、飛ばす際にスマートフォンやタブレットをコントローラーに接続し、モニターとして撮影している映像を表示させて確認し、設定変更も行うからです。
DJIからCRYSTAL SKYというモニターや、スマートコントローラーという画面一体型のコントローラーも発売されていますが、どちらもAndroid OSが組み込まれており、実質スマートフォンが中に入っているのと同等と考えてください。
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この際考えるのはGoogleのAndroidかAppleのiPhoneかだと思います。結論から言うと、どちらでも良いので、今持っているもので十分だと思います。スマートフォンをコントローラに接続する際は専用アプリをインストールする必要があります。そして、ほとんどAndroidにもiPhoneにもアプリがリリースされているためです。ただし、それぞれちょっとした特徴があるのです。
Apple iPhone
まずはAppleのiPhoneですが、iOSというOS上で動いており、製造しているのはAppleのみです。そのため機種数が少なく選択肢が少ないです。これは選ぶ際のデメリットではあるのですが、アプリを作る際は、検証に対応するのが楽というメリットもあります。日本国内では使用者も多く、使い方やトラブル時の情報収集が楽です。
大体年1回新機種が出て、OSも大きなアップデートがあります。最新OSに対応している機種であれば、最新機種に毎回更新する必要もなく使えると思います。ギリギリ対応している機種だとアプリがフリーズしたり、落ちることがあるので、程々で更新が必要ですね。
高性能なスマートフォンですので、ほとんど問題はないのですが、バッテリーが取り外せないので、充電切れやバッテリーが劣化した際にかんたんに交換できないのと、SDカードを直接させないので、データ容量の拡張ができません。あと、少し高価ですね。DJI製ドローンではDJI GO 4というアプリを使いますが、なぜかiPhone版では地図のローカル保存ができません。
Google Android
Androidスマートフォンとは、Google製のAndroid OSを搭載したスマートフォンのことを指します。機種はGoogle製を始め、色々なメーカーが製造しています。そのため画面の大きさや機能、性能まで色々選び放題です。これは自分に合わせた機種を選べるメリットではありますが、場合によってはコントローラーが認識しないなど、すべての機種の動作検証が取れているわけでもないのです。実際DJIのサイトにDJI GO 4の対応リストがあります。
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意外と少ないのです。ここに載っていない機種でも問題なく動く場合がありますが、保証はないです。よく見ると韓国、中国メーカーが多く、日本メーカーが見当たりませんね。バッテリーは交換できない機種が多いですが、たまにできるものもあり、SDカードがさせるものもあります。結果的に機種選びが難しいのがAndroid端末です。
パソコンの選び方
以前のドローンはパソコンを繋がなくては設定ができないものが多かったのですが、現在ではスマートフォンさえあればなんとかなります。撮影後のデータ処理や、映像編集もやろうと思うばできるのですが、まだパソコンにかなわない部分もあります。DJI Mavicなどビジョンポジションセンサーのキャリブレーションや、ファームウェアのダウングレードなどもパソコンなしではできません。
そこで今度はWindowsかMacか、ということになります。以前はDJIからWindows用のソフトしか出ていませんでしたが、今はMac用もあるのでどちらも問題ありません。
Windowsパソコン
Microsoft製のOS Windowsが搭載されたパソコンです。世の中で一番多いのではないでしょうか。そこそこのスペックのものであれば十分です。Windowsであれば問題はありません。CPUやグラフィックカードもありとあらゆる組み合わせがありますし、測量用の点群を作成するソフトや、CGを作成するソフトはWindows用しか無いものが多いです。スマートフォンはどちらでも良かったのですが、パソコンに関してはWindowsをおすすめします。DJIのマッピングソフトDJI TerraもWindows専用です。
デメリットはMicrosoft製の製品全てに言えるのですが、使い勝手が悪いところです。余計なことをしたり、余計なことができなかったり、何かにつけイライラします。ずっと長いこと使っていますが、いまだに好きになれません。完全に個人的意見です。
Macパソコン
Apple製のOSが搭載されたパソコンがMacです。正式にはMacintoshですね。以前ではクリエイティブ系はMacと言われていましたが、Mac用のソフトのほとんどがWindowsでも動くようになり、Mac専用というとFinal CutやQuickTimeぐらいでしょうか?
映像コーデックのProResも今はWindowsで扱えるようになりました。性能に対する値段は高いですし、対応するソフトもWindowsに比べると少ないです。また、グラフィック性能が少し低いように感じます。最近発売されたM1チップ搭載のものに関しては、まだこれからですので除きます。
では、なぜMacを使うのかというと、映像系の現場に行きますと、ほぼMacなのです。多分、フォントの綺麗さ、画面での見た目の綺麗さからくるものなのだと思います。今はWindowsでも綺麗になりましたが、昔からの流れでいまだにMacなのでしょうね。
ドローンから離れすぎるのでこの辺にしておきますが、Macが多いためにデータのやり取りを含めて同じMacのほうが都合がいいので、私も最近MacBookに乗り換えました。とても使い勝手がよく、Windowsに比べてストレスが減りました。スタバでドヤれます。
タブレット
番外編でタブレットなのですが、ほぼスマートフォンと一緒です。ただし、一点だけ注意点があります。それはDJI製の測量や自動飛行に使うGrand Station ProというアプリがAppleのiPad用でしか出ていないことです。iPhoneでも出ていません。Androidでも出ていません。
ただし、似たようなアプリでDJI Pilotというアプリがあり、これはiPadとAndroid両方出ています。でも、それぞれ対応ドローンが違います。ややこしいですね。これはCrystalSkyや、スマートコントローラーがAndroid搭載だからということに関係しています。ややこしいですが、詳しくは公式サイトを御覧ください。
結果なにがいいの?
現状私は、iPhoneとAndroidのスマートフォンを所持し、ノートのMacbook ProとデスクトップのWindows、あと、iPadを所有しています。色々な検証することがあるのですが、この構成でなんとかなります。あとはグラフィック性能の良いWindowsノートを新調しようか考えているところです。一般的にドローンを扱うのであれば、iPhoneとWindowsのノートがあれば十分ではないでしょうか。
余談ですが、車のナビゲーションにAndroid搭載のものを使っているので、無理やりDJI GO 4をインストールしてドローンの画面をナビ画面に表示して、車内から操作できないか、近いうちに検証してみようかと思っています。