ドローンと工具
PHANTOM3が全盛期だったあたりまで、ドローンを飛ばすときには工具は必ず持っていました。なぜならPHANTOM3にプロペラガードを装着するにはモーターをとめているネジを1回外して、長いネジに交換して、プロペラガードを一緒にとめてあげる必要があったからです。
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PHANTOM1、2のころはジンバル付けたり、配線通したりと色々な作業が必要だったために、本体を完全に開ける必要もありました。
PHANTOM4からはパチンと付けられるプロペラガードになったためほぼ工具は必要ないですね。MAVICもネジが緩まない限り工具はほとんど必要ありません。
ですが、INSPIREやMATRICEシリーズなどはオプションを付ける際に工具が必要な場合があります。Tinywhoopや、Cinewhoopなどマイクロドローン系では工具なくては全く何もできないでしょう。そこで、どんな工具があればいいのかご紹介しましょう。
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ドローンマニアというか工具マニア
タイトルバックにもなっている私の作業デスクですが、色々工具を取り揃えてます。そして、全て私物です。
別の場所に共有の工具もあるのですが、今までの経験上、共有の工具というのは管理が雑になり、扱いも雑になり、壊れたりなくなることが多いのが現状です。いざ作業しようとして、工具が見当たらなかったり、正規の使い方をせずに壊れていたりすると、時間も余計にかかりますし、ストレスになります。なので、自分で用意するようにしています。
あとは、徐々に揃っていく様子が楽しくもありますね。
六角レンチ
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ドローンで一番良く使う工具といえば六角レンチかもしれません。そして、これこそ安物を使ってはいけない工具です。
おすすめは2社あります。斜めに刺しても回すことができるボールポイントを世界で初めて採用したBONDHUS(ボンダス)がまず1つです。
なぜ六角レンチは安物を使ってはいけないかというと、この六角形の精度が高くないとネジやボルトの頭を痛めてしまい空回りしてしまうからです。そうなるとかなり余計な時間をさく必要があります。ちゃんとした工具とはいえ上の写真のBONDHUSのレンチセットは千円台で買えます。確実な作業をするのであれば決して高くないと思います。
もう1社はPB SWISS TOOLSです。ここの六角レンチは色分けされておりサイズが選びやすいです。そして、私はPBが気に入ったので色々な種類を持っています。
かなり使い込まれていますが、こんな変わったグリップもあります。
グリップの先っぽを使えば素早く回すことができ、平たい部分を使えば力をかけることもできます。
ドライバーのグリップのような形をしたものも愛用しております。
このようにPBの特徴はグリップです。とても持ちやすく、力もかけやすい絶妙なグリップだと思います。デザインもいいんですよね。
逆にあまり好きではないのが、グリップがアルミの円筒形でできたものです。手になじまず、不必要に軽く、バランスが悪く感じてしまいます。滑ってしまう感じも好きではありません。
ラジコン用の工具というと空陸問わずこの形状のものが一般的なようなのですが、なぜそうなのかわかりません。模型屋さんなどラジコンを扱うお店では大体このタイプのものが置かれているのですが、工具屋や、ホームセンターの工具売り場ではまず見かけません。なぜなのでしょう?不思議です。
プラス、マイナス、ドライバー
工具としてはかなり一般的なドライバーですが、ドローンではあまり使いません。
一応六角レンチと同じグリップのPB製とアストロプロダクツという工具ショップのプライベートブランドのものを使っています。プラスドライバーも安い工具だとネジ山をなめてしまうことになるので、ちゃんとしたメーカーのものを推奨します。
また、サイズも合っていないと同じくネジ山をだめにするので複数種類あるといいです。マイナスドライバーでネジを回すことなどほとんどなく、もっぱら隙間に差し込んでこじる用途に使っています。マイアナスは安いものでもいいと思います。
精密ドライバーの細いマイナスはよく使います。主に細いコネクターを作るときに使っています。本来の使い方では無いのですが便利です。
ドライバーであまり好きではないのが、先のビットを交換式のドライバーです。現場に持っていく緊急用の工具としてはいいのですが普段使うにはいちいち差し替えないといけないのが手間なので使いません。
使いませんと言っておきながら、最近中国通販でこんなものを購入しました。
充電式でビット交換タイプの電動ドライバーです。コンパクトで、これだけあれば合わないネジがあるのかと、いうくらいたくさんのビットが付いてきました。デザインもおしゃれでLEDライトまで付いてます。
これで2000円ぐらいでした。耐久性がどれほどあるかわかりませんが、なかなか面白いものを買いました。
ペンチ・ニッパー・カシメ
最近知ったのですがペンチ・ニッパーなどのことを握りものと呼ぶのですね。配線を切ったりつまんだりはさんだり色々使います。
ペンチは全くこだわってないです。ニッパーは安物ですとすぐ刃が欠けるので、KNIPEX(クニペックス)か、FUJIYA(フジヤ)、KEIBA(ケイバ)、3.Peaks(スリーピークス技研)あたりが好きです。
配線を作るときに思ったように処理できることが重要なのでこだわっています。でも、まだこれが良いという決定版を見つけられてないので、色々模索中ではあります。
ワイヤーストリッパーは被膜だけを簡単に剥いてくれる機械式のものも使いますが、細い線や狭い場所には向かないのでシンプルなものも併用しています。ニッパーでやることもあります。
カシメは専用品を使いたいのですが、1サイズだけで10万円以上するんです。そんなもの買えないので、汎用品でごまかしています。これはストレスがたまります。
握りもの番外編は、ENGINEER(エンジニア)のネジザウルスです。
これはあたまをナメたネジやボルトを掴んで回すことに特化したペンチです。よく使うわけでは無いですが、いざというときにとても助かります。工具箱に入れておきたい工具です。
収納方法
最初は普通の工具箱を使っていましたが、使いたい工具が下の方に入ってしまうと全部出さないといけなかったり、面積を広く専有してしまうのが嫌だったので、ペン立てのように立てて収納できる工具スタンドがないか探しましたが、ありませんでした。
なのでちゃちゃっと作りました。そのへんに転がっていた木の切れ端を寄せ集めているので、見た目はいまいちですが、機能面では充分です。ニスを塗ろうと用意まではしたのですが、未だにそのままです。どこかこういうスタンド作ってくれませんかね。蓋ができて持ち運びもできると最高です。
ここに収まらないものは有孔ボードに並べています。まだまだ紹介しきれないので次回に続きます。