こんなドローンを待っていた!
9月27日、インターネット経由でDJI社の最新ドローン「Mavic Pro」が発表された。発表を見た瞬間に「待っていたのはこれだ」と思いすぐに注文した。
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ワンマンオペレーションの可能性をさらに飛躍させる「運搬性」
「一年前に出して欲しかった」というのが本音でもあった。というのも、今年の仕事で奈良県上北山村の自治体の依頼で「大台ケ原国立公園」を空撮する仕事があり、インサートでDJI Phantom4を使用していたのだが、移動は基本電車になるので予備機は常に先に発送するなどの手間が取られた。また地元スタッフに運搬は依頼していたものの、山を登りながらの運搬はかなりの負担になっていたことは事実。
実際に大きさを比べてみるとその差は歴然としている。左がPhantom4を運ぶ時に使用しているThink Tank photoのドローンバッグで、右が今回Mavic Pro専用のバッグである。大きさは4分の1をはるかに超える小ささにまとまっている。ちなみにバッテリーを3個積んだ状態で計測した重量は、Phantom4を収納しているThink tank Photoのカメラバッグで5.7kg。それに対してMavicPro(バッテリー3個収納)バッグが1.9kgと半分以下であった。重さはもちろんのこと、特筆すべきはやはり大きさ。これくらいの大きさであれば予備の2台持ちでも運搬性においても全く問題ないと言える。
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インサート的にドローンを使う筆者のワンマンオペレーションでの撮影をする際には、この小型化はどれだけ重宝するのか非常にありがたいところだ。
地味に嬉しい改善ポイント
折りたたみ機構による運搬性の向上はもちろんのこと、もう一点個人的にありがたかった点が「プロポがUSB給電」に変わった点だ。Phantom4は機体のバッテリー充電器に二股に分かれてプロポの充電ケーブルがついてた。さらに言うと機体バッテリーを充電している間は、プロポの充電はできなかったために「バッテリーの充電待ち状態」が続き、連泊のロケの際に睡眠時間が削られるという難点を今回のUSB給電が解消してくれたと言えるだろう。
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また別売りオプションにはなるが、バッテリー充電ハブを用いれば(順番にはなるが)同時に4つのバッテリーを接続できるので、出張ロケ時の「充電待ち行列」が解消されたと言えるだろう。地味ではあるが、こういう「ちょっとしたストレス」を解消してくる設計が使っている上でボディブローのようにありがたみを感じさせてくれる。
DJI Mavic Proを屋内で飛ばしてみた!
撮影場所:Studio Toss
手に入れたはいいものの、すぐに飛ばせる場所まで行けなかったのでまずは屋内で飛ばしてみた。
実際に撮影した映像はこちら。
トライポッドモードで超安定飛行
映像では伝わりきらない部分もあると思うが、ノーマルモードでもホバリング性能はかなり安定していた。また今回導入されたトライポッド(三脚)モードにより、さらに安定度が増した。照明などの障害物がある際に、繊細な撮影の際にはある程度動きをセーブするトライポッドモードがかなり安全と言える。
優秀な対物センサー
今回屋内で感じたのが、対物センサーの性能がかなり向上しているように感じた。撮影場所ではソファーや照明などがあったが、密集してるところでは必ず止まった。対物センサーをオフにすることで、より「攻めた」映像を撮ることは可能だが、安全性を考慮するのであればこの対物センサーはかなり頼りになる。
屋外での性能やいかに!
今回ファーストインプレッションレビューとして屋内撮影だけであったが、アクティブトラックや120fpsのスロー撮影、さらにジェスチャーで可能な自撮りモードなど、まだまだ試していない機能が山ほど眠っているので、次回は屋外でのレポートをしたいと思う。