実証実験の背景
愛知県では、「革新事業創造戦略」に基づく官民連携プロジェクト第1号として、「あいちモビリティイノベーションプロジェクト『空と道がつながる愛知モデル2030』」を2023年5月に立ち上げた。
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このプロジェクトでは、ドローンや空飛ぶクルマ等の社会実装の早期化を図るとともに、自動運転車等との同時制御により創出される新しいモビリティ社会「愛知モデル」の実現を目指している。「愛知モデル」の実現に向けた1つの取組として、本実証を開始した。
実証実験の目的
本実証では、ドローンによる本土(西尾市一色漁港)と離島間(佐久島)の多頻度配送を実証し、レベル3.5飛行を1か月間実施する国内初の試みだ。
名古屋大学で自動運転の研究を進める森川先生を含むアドバイザーボードメンバーのご協力を得て、技術面と事業面の検証を通じて、新たな物流ビジネスモデルの構築を目指すという。
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実証実験の内容
ドローンを活用した、日用品や食料品の輸送を実施。飛行期間としては、2024年10月7日から2024年11月5日の1か月程度、朝の8時から日没までの間に愛知県西尾市一色漁港から、佐久島までのおよそ8キロの距離を2往復か飛行する。
期間途中で、自動運転EV車「グリーンスローモビリティ」の活用も検討を行い、今後の事業化に向けた課題の確認と、技術面の検証する。
PRODRONEの代表取締役社長である戸谷氏は、次のようにコメントした。
プロドローンは愛知県を拠点に、平時や災害時、防衛、国際貢献に対応した産業用ドローンを開発・製造しています。今回の実証実験では、最大20kgの荷物を輸送できる大型ドローン「PD6B-Type3」を使用し、衝突回避装置や360度モニタリング機能を搭載して安全な飛行を実現しています。特に重要なのは、愛知県一色漁港と佐久島を結ぶ航路のドローン社会実装プロジェクトで、1か月間連続でレベル3.5の運航を行います。PRODRONE製GCSにより、複数のドローンの飛行管理が可能になり、安全な航路を構築しています。新たな技術が地域の物流手段として活用されることを期待しています