ヴァージニア州のManassasに拠点を置くソフトウェア及びシミュレーション開発会社Little Arms Studiosは、ドローンのトレーニングや教育のために開発されたドローンシミュレーター「Zephyr」のベータ版を公開した。
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Zephyrは正確な飛行モデルや物理演算、そしてパイロットの進捗を見守るLearning Management Systemを搭載し、ドローンの教育者が必要とするトレーニングツールとなっている。Little Arms StudiosのCEO Kyle Bishop氏は次のようにコメントしている。
Bishop氏:ベータ版の状態でリリースすることで、あらゆるオペレーターに使ってもらい、何がよくて、何を改善できるかのフィードバックをもらうことにした。我々のチームはあらゆる学校や産業に目を向けており、それぞれが何を必要としているのかを探している。
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Zephyrは、ドローンパイロットの教育に特化して開発されているという点において、他のドローンシミュレーターとは異なる。そのためシミュレーターだけでなく、教官が各生徒の進捗を管理できるオンラインポータルが用意されていたり、それを通して課題を与えることが可能だ。また、生徒がシミュレーターを使う際に、教官が特定のメーターの値を見ることもできる。これによって教官は、生徒がより練習を積むべきポイントが分かる。また、生徒が何回ドローンをクラッシュさせたかなども分かるため、生徒の伸び具合を知ることもできる。
Business Insiderによると、消費者向け、企業向け、そして政府向けを合わせたドローン市場は2021年には120億ドルを越えるとされている。あらゆる産業でドローンが利用されるようになるため、ドローンのオペレーターの数も大幅に増えると予想されている。そのためには専門的な教育を受けたプロのオペレーターの育成が必要となり、Zephyrはそうした成長産業に向けて設計されている。
Bishop氏:ここ半年、そしてこれまでの4年半の間に我々のチームが成し遂げたことはすさまじい。大学を出てすぐに小さいチームで始めたことをここまで育てられたことを誇らしく思う。