背景
国内では、生産年齢人口の減少に伴う労働力不足、インフラの老朽化、地域の過疎化や高齢化、建設業界の2024年問題などが社会課題となっている。
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特に日本の社会インフラは、高度経済成長期に整備されており、耐用年数の50年を超え、さまざまな設備の老朽化が進んでいる。安全な社会生活の実現には社会インフラの定期的な点検や監視が必要ですが、労働力不足などで維持が危ぶまれており、ドローンを活用した点検・監視業務の効率化で社会問題の解決につなげることが期待されているという。
提携の目的および内容
KDDIスマートドローンが持つ運航管理技術や、九電ドローンサービスが持つインフラ設備点検の技術・知見を掛け合わせ、全国各地でのドローン活用の実現と利用拡大に共同で取り組みを加速すべく、提携した。
KDDIスマートドローンと九電ドローンサービスは、運航管理技術を用いた、安全・安心且つ効率的な屋外での遠隔自動インフラ点検サービスや、高度なドローン活用を全国のお客さまへ迅速に提供する体制構築など、ドローンの社会実装を実現すべく、以下に取り組みを実施する。
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- (1)通信回線を利用したドローンの遠隔自動点検に関するシステム・サービスの開発
- (2)全国各地のフライヤーオペレーション体制構築及び相互支援
- (3)ドローンサービス全般に関する営業活動の相互支援
- (4)機体及び周辺機器の販売に関する相互支援
- (5)技術検証の相互支援及びソフト開発における共同検討
例えば、上空モバイル通信やStarlink等の通信回線を活用したサービスのアセットを構築し、企業や自治体への導入運用・監視サポートなどを一気通貫で行い、運航管理技術を用いた遠隔自動インフラ点検を全国各地で提供することを目指すという。
また、九電ドローンサービスは、KDDIスマートドローンが国内プライマリーパートナーであるSkydio製品の取り扱いを開始。新製品Skydio X10を主軸に、販売及びソリューションの構築を加速させる。
これらの取り組みを通じて、ドローン運航者を支援するソリューション・サービスを提供し、日本全国の企業や自治体が、高度なドローン活用をより簡易に導入できるよう、共同で展開していくとしている。