年末のホリデーシーズンに向け世界中のドローンメーカーがポジショニングを整える中で、中国のメーカーYI Technologyが新たな長期戦を仕掛けているようだ。
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YI Technologyは、昨今のドローン市場で主流となりつつある戦法をとっている。その戦法とは“発表の発表を行う”というもの。同社は8月に「9月中に新たな発表があるだろう」と発表した。そしてこの2回目の発表で、初めてローンチするドローン「Erida」がInterDroneで発表された。
同社は中国国内ですでにGoProに並ぶ品質のアクションカメラを、GoProよりも圧倒的に低いランニングコストや予算で生産しており、初めてのドローンに期待がかかる。同社の知名度はまだ世界的とは言えないものの、すでに同カメラは小米のドローンに搭載予定だ。
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YI Technologyは1回目の発表で、新ドローンの仕様と数枚の画像という最低限の発表を行った。Eridaはユニークなトライコプターデザインとなっており、最大時速120km、そして100%カーボンファイバー製だという。YI TechnologyのCEOで共同創設者のSean Da氏は次のようにコメントしている。
Da氏:YI Eridaのローンチを持ってして、現在のドローン購入における3つのバリアを同時に解決する。その3つのバリアとは、不必要に複雑なプロダクト、消費者のアクセシビリティの欠如、そして短い飛行時間だ。他のYIプロダクトと同様に、YI Eridaは優れたテクノロジーを割安に、そしてシンプルなオペレーティングシステムに載せて提供している。我々のドローンは航空学や画像解析における長年の経験の集大成であり、現在の市場のリーダーのプロダクトの欠点を補い、市場のスタンダードを超越するドローンとなっている。
競合にとって気になるであろうEridaの飛行時間は、テスト飛行時に40分を越えたとされている。これはParrotのドローン「DISCO」並みに、現在出回っているドローンに比べると大幅な改善だという。
Eridaには、同社のYI 4K Action Cameraも搭載される予定で、近々より詳しい発表があることが期待される。現在あるEridaの情報が本当ならば、市場の平均より格段に低い価格で優れたドローンを手に入れることができることになる。
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ちなみにカメラに強い同社は、Photokina2016のドローンエリアで新しくマイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラを発表した。その場にはトライコプター「Erida」の姿は無かったのが印象的だった…。