「ドローンスナップ」では点検対象物の3DモデルをPCアプリケーションに読み込み、デスクトップ上で点検の際に必要な解像度や画角で撮影設定すると、その設定情報を飛行ファイルとして出力できる。
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この飛行ファイルをドローンに読み込むことで、設定した通りの写真撮影を自動で実施できる。これにより「誰でも、手軽に、高品質で」ドローンを用いた設備点検や巡視が可能だという。
両社は、2023年6月にドローンスナップの原型となるプロトタイプのアプリケーションをインフラメンテナンス展で発表し、その後、遊園地、橋梁、プラントと幅広い業界で実証を重ねてきて、今回、発売開始する。
特長
- 簡単にドローンの自動飛行ルートの作成ができる。
- ドローン操縦者の技量に依存せず、誰でも精度の高い点検箇所の画像を撮影できる。
- 3D-CADモデルを用いて、点検箇所を撮影するためのドローンの撮影位置やカメラアングルを設定するため、どのような画像が撮影できるかを事前に確認することができる。
- ドローンがすべて自動で飛行・撮影を実施するため、効率的かつ安全に点検が実施できる。
- 従来の人の手動操作によるドローン点検に比べ、無駄なく効率的に撮影できる(手動操作では3日かかるものを、0.5日で実施可能)。
- 撮影漏れ(点検漏れ)がない。
- 従来の人による目視点検に比べ、点検時間を短縮できる。(人による目視では、1.5日かかっていたものを、0.5日で実施可能)
ドローン対応機種
メーカー | 機種 |
---|---|
DJI | MATRICE 300RTK |
DJI | MATRICE 30/30T |
DJI | Mavic 3 Enterprise (RTKモジュール付) |
ACSL | 蒼天(RTKモジュール付) |
Sony | Airpeak S1 (RTKキット付) |
事例紹介
プラントでの活用事例
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2023年末に、株式会社レゾナック大分コンビナートにて、プラントの3Dデータ構築とドローンスナップを活用した設備点検の技術実証を実施。
最初に写真測量にて設備全体の3Dモデルを作成した上で、作成した3Dモデルをドローンスナップに読み込んで設定し、ドローンの自動飛行・自動撮影を実施した。実証でドローンは、防爆エリアを避けた飛行ルート通りに正確に飛行して予定画像通りの撮影ができた。
各社の役割
三井E&S | ドローンスナップアプリケーションの開発と保守 |
ドローンスナップと連携して利用可能なクラウドサービス「ドローンスナップクラウド」の開発 | |
主に港湾クレーン分野と製鉄分野を中心とした営業展開とサポート | |
ゼンリンデータコム | ドローンスナップアプリケーションの企画及び技術支援 |
主に港湾クレーン分野と製鉄分野以外のドローンスナップの導入に関する営業展開とサポート | |
ドローンスナップの販売代理店の募集に関わる業務 |
今後も三井E&Sとゼンリンデータコムは、港湾クレーン、プラント、インフラ等の分野でのドローン点検の拡大に寄与していくとしている。