成功例よりも失敗例のほうが圧倒的に多いクラウドファンディング界の中で、ファンドの呼びかけ開始からわずか5日間で予定額の400%を達成したMicro Drone 3.0 プロジェクト。一体どのような製品なのだろうか?
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Micro Drone 3.0は、拡張が簡単なモジュール技術をベースに、センサーを活用したスムーズな飛行と、小さなジンバル(軸を中心として物体を回転させる回転台の一種)を用いたHDライブストリーミングを提供するマルチコプターである。機能の多くがカスタマイズ可能なため、熱心なドローンファンから子供まで、誰もが使うことのできる「パーソナルな」ドローンとなっている。
Micro Drone 3.0の主な特徴は以下の通りである。
1.Auto – Levelling機能
複数のセンサーを組み合わせることで、飛行およびホバーの両方において機体を水平に保つことが可能となっている。この機能により、飛行に気を取られることなく撮影に集中することができる。
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2.逆風に強い
今まで小さなマルチコプターは風に弱いとされてきたが、Micro Drone 3.0の修正アルゴリズムは最高時速72kmの逆風の中でも飛ぶことができる。
3.複数のデバイスで操作ができる
専用のメインコントローラでの操作はもちろんのこと、Micro Drone 3.0のアプリをダウンロードすればiOSやAndroid端末からの操作が可能となる。アプリの3Dモードを使えば、ドローンが撮影したHD映像を立体視することもできる。
4.逆さ飛行
iPhoneを振る、またはコントローラーの反転スイッチを押すと、Micro Drone 3.0は180度回転し、プロペラも反転させ、逆さで飛行を続ける。
5.新しくなったカメラモジュール
Micro Drone 3.0のカメラは720×1280のHD画質を30fpsで撮影することができる。スマートフォンとWi-Fiで接続することで、撮影内容をリアルタイムで確認することもできる。
自らを「発明家、エンジニア、そして熱心なドローンファンの集まり」と称する開発元のExtreme Fliersは、 2013年のTechcrunch Disrupt NYでMicro Drone 2.0を発表して以来、ユーザーからの要望を多く取り入れて開発を続けた成果がこのMicro Drone 3.0であるとしている。同社はMicro Drone 3.0をプラットフォームとしても位置づけており、新しいモジュールを通じた開発に余念がない。空気の品質を調べるような真面目なモジュールからおもちゃの鉄砲のモジュールまで、ユーザーのアイディアを積極的に取り入れながら進化させ続けるという。