今回の採択により脱炭素航空機向けのゼロエミッション推進システムとして座席数40席以上で1フライトあたり3時間以上の航続時間を想定した4MW級の水素燃料電池電動推進システム(以下、本システム)の技術開発に取り組みという。
- Advertisement -
また、本システム開発の共同実施先である東京大学は、本システムの技術検討、国際標準化の検討で参画する。
事業期間は2024年度から2029年度までの約6年間で、水素供給システムと燃料電池を中核とする本システムの基本設計や、各構成品の最適な配置・仕様を検討し実機構成品の開発を行い、地上での実証試験により本システムを3時間以上連続運転することを目指す。
IHIエアロスペースは、宇宙事業におけるロケット等のシステムインテグレーションの知見、液体水素の取扱い実績や、IHIグループの航空エンジンメーカーとしての知見を活かし、国際的競争力のあるシステムを開発し、脱炭素航空機の推進システムプロバイダとして市場参入することで社会実装を目指すという。
- Advertisement -
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、IHIグループは、本システムをはじめ、航空機の電動化、差別化された独自の軽量化技術、および合成燃料開発の事業化に向けた取組みを強化することで、環境に優しく,経済的な航空機におけるカーボンニュートラルの実現に貢献していくとしている。