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高知県黒潮町は、人口減少や少子高齢化の進行により、特に中山間地域における住民の日常生活支援が大きな課題となっている。中山間地域は町の中心部から距離があり、交通弱者(特に高齢者)の日常の買い物などが問題だ。
そこで本実証では、ドローンを活用した物資輸送の有効性について検討した。ドローン輸送における物流運用を実践し、黒潮町にて運用を想定している各拠点(商店等)からドローン発着点までの輸送、ドローン帰着点から各個人宅への輸送について、各運用の有効性と問題点を抽出した。
レベル3.5は気象状況の確認も義務付けられており、気象観測予報装置を緊急着陸地点および着陸地点に設置し、リアルタイム観測した。そのほかにも、保冷品の輸送も想定して、TOPPANエッジ社の協力を得て保冷コンテナでの輸送も実証も行った。
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実証当日は、「高知県黒潮町役場本庁」と「集落活動センター北郷」間の4.3kmを、PRODRONE製PD6B-Type3を使い、3kgの日用品を約20分かけて往復した。
レベル3.5飛行であったので、自動車や歩行者がいないかをドローンからの映像で常に確認しながら飛行した。また、決心点が通過手前の60m程度の距離から8m/sで通過する運用も合わせて実施した。
本実証に立ち会ったドローン操縦士、鵜飼大樹氏は次の通りコメントした。
今回の運用では、決心点(道路を横断するかしないかの分岐点)を意識しました。適切な安全管理を実現するためには、リスクマネジメントの重要性が高く、この点において、ライセンス制度が重要な役割を果たしていると考えています。レベル3.5の飛行に適した運用をサポートするために、今後のドローン開発では、これに特化した機能の強化を期待しています。