農業用ドローン試作機の利用の様子
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株式会社クボタは、農業の効率化・精密化を求める担い手農家支援の一環として、農業害虫の駆除や病害予防等を目的とした農業用ドローンを開発し、市場へ参入する。
開発の背景
農業害虫の駆除や病害の予防を目的とした防除作業は、小中規模農家向けには背負式等の動力散布が主流で、続いて乗用式防除機が普及している。比較的大規模農家向けには、無人ヘリなど空から薬剤を散布する方式も利用されている。
近年、担い手農家の増加により農業の大規模化が進み、農業の効率化・精密化が求められている。陸上での防除に加え、空中からの防除も進むことが期待されている中、今回新たに空中用として、ドローンを開発し、ラインナップに加えることで、小規模農家や拡大する担い手農家に対して防除作業の効率化に貢献するとしている。
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開発コンセプト
同社が、商品全体の企画、試作評価、外観デザインを行い、株式会社プロドローンがドローン本体の設計・試作、株式会社丸山製作所が散布機の設計・試作をし、クボタブランドのドローン開発・実用化を目指し、ユーザーの防除作業の軽労化、低コスト化、高効率化、安全へのニーズに対応していくとしている。農薬(液剤)散布機として開発し、粒剤及び鉄コーティング種子散布対応機も順次開発を進めている。
今後について
2017年夏にはモニター販売を実施し、ユーザーニーズを取り込み本格販売する予定だ。今後は、ドローン単体としての価値の提供だけでなく、農薬散布以外にも多用途で活用できるドローンを開発していく。
クボタの営農支援サービス「クボタ・スマート・アグリシステム(KSAS)」とドローンとの連動により、圃場毎の散布計画の作成、散布履歴の確認、リモートセンシング技術による植生診断(葉色判定)や区画ごとの作業アプローチを提案していくという。